「本当なら鎌田がドッペルパックを決めていたはずなのだが」ドイツ・ブンデスリーガ第32節 フランクフルト-シャルケ04

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一時は降格圏に近い順位まで落ち込んだフランクフルトだったが、いつの間にか10位にまで浮上、今節は現在13試合連続で勝ちが無い9位シャルケとの対戦。

フランクフルトはもちろん長谷部がリベロに入った3バックで、アンドレ・シウバと鎌田が2トップで並んだ3-1-4-2のフォーメーション、対するシャルケは4-4-2の形で臨む。

試合はホームのフランクフルトが、長谷部を中心とした安定のゲームメイクでボールを保持して序盤から惜しいチャンスを作る。シャルケはディフェンシブサードに入ってからやっとプレスをかける消極的な姿勢。

前半16分、CKからの流れで鎌田がPA内でこぼれ球を拾い、カットインから右足で狙うも相手の足に当ててゴールならず。その直後にも、鎌田は縦パスを受けたターンからミドルもバーの上。22分にはバイタルで横パスを受けてのシュートもGKに弾かれる。

ようやく前半28分、フランクフルトはコスティッチがボールを奪ってカウンター、ドリブルからの縦パスを鎌田がダイレクトで中央へ、これがアンドレ・シウバの足元に収まり、切り返しから右足で冷静に流し込み先制点をゲットする。

37分にはまたカウンターから中盤右で鎌田がパスを受け、ドリブルを開始もマッケニーに腕で抱えられ、笛を吹かれた後に蹴ったボールが相手に当たり、これが報復とみなされイエローカード。これで鎌田は5枚目となって次節の出場停止が決まった。

鎌田は40分にもFKから折り返しを受けてグラウンダーのミドルを放つも、わずかにアウトにかかってしまってゴールポストをかすめてしまう。そして0-0のままで前半を終了する。

後半からシャルケはフラットな4-4-2から中盤ダイアモンドへと変更。これで長谷部の注意をトップ下の選手に引きつけ、そのサイドを2トップで攻める狙い。しかし5分に、フランクフルトはPAすぐ右のFKからフリーになっていたアブラアムがヘディングで決めて2点目。

シャルケは後半14分にFKからマッケニーが頭1つ抜けたヘディングを決めて1点差に詰め寄る。その後もシャルケはSBを高く上げ、長谷部にもプレッシャーをかけてビルドアップを封じにかかり、逆にフランクフルトの前線は疲れがあるのか動きに乏しく、試合は一進一退の流れになる。

後半23分にダ・コスタのドリブルからの折返しをPA内で鎌田がトラップ、すぐさま右足を振り抜くがボールはゴール上に大きく外して決定機をものに出来ない。シャルケも30分にグレゴリッチュのシュートは飛び出したGKトラップを抜くが、アブラアムがライン上で何とかクリアする。

さらに後半44分、カウンターからアンドレ・シウバが抜け出してGKと1対1になるもシュートは右に外れ、48分にはシャルケもカウンターからマトンボが突破、左サイドからのシュートをGKトラップが体に当てる。が、その後は両チームともにゴール前での精度を欠いて、そのままスコアは動かず2-1で終了。

これでフランクフルトは9位に浮上、ヨーロッパリーグ圏内まで勝ち点5差となったが、残り2試合では現実的に不可能か。長谷部はラインが高いうちは安定。鎌田も相変わらず好調だが少なくとも2点は取れるチャンスがあったのが残念だった。

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