前節はヴォルフスブルクにホームで敗れ、リーグ戦19位と降格圏に沈んでいるブレーメンは、最下位のパダーボルンが相手の絶対に負けられない試合。リーグ再開以降は調子がパッとしない大迫は、チーム事情もあってこの試合も3-4-1-2のトップ下で先発。
とは言え、実際は前線が流動的で、サージェントと大迫が交互に1トップの形になって、ラシツァは主に左サイドに張り、右サイドはクラーセンが流れて3-1-4-2の形になっている事が多い。
試合は残留争いのライバル同士の試合とあって、攻撃を組み立てるよりもボールの蹴り合いと肉弾戦の繰り返しで推移、ファールとイエローカードが飛び交う展開で始まる。
すると前半18分、サージェントがPA内に入り込み、トラップしたボールが相手の手に当たってPKの判定、ラシツァが蹴ったキックは相手GKに阻まれたが、そこからの展開から最後はクラーセンがクロスを頭で押し込みブレーメンが先制する。
その後は一進一退の展開が続いたが、前半34分にブレーメンは高い位置でボールを奪うと、サージェントがシュート、これは相手GKが何とか弾いたが、そのこぼれ球を大迫が抜け目なく押し込んで2点目をゲットする。さらに39分にブレーメンはFKから相手のクリアボールをクラーセンが鮮やかなボレーを決めて3点目。
後半はパダーボルンが押し込む流れで始まるが、14分に大迫がポストプレイから振り向きざまにDFラインの裏へパス、クラーセンのクロスをサージェントが合わせたシュートはGKにセーブされたが、こぼれ球を走り込んだM・エッゲシュタインが押し込み4点目。
パダーボルンは後半22分にCKから1点を返したが、反撃はそこまで。後半27分にはアウグスティンソンからのクロスは飛び込んだ大迫にはわずかに合わず。大迫は後半33分にお役御免。そして試合はそのまま1-4で終了。
この試合でドッペルパックを決めたクラーセンは、通算6ゴールで大迫を上回り、PKを除けばチームのトップスコアラー(笑)。これまでは前線で孤立する事が多かった大迫だが、ラシツァとクラーセンが両サイドに飛び出す事で、大迫のポストから展開という形がピタリとハマった。相手が最下位だから上手く行っただけかもしれないが、残り試合も同じような狙いで行って欲しいね。