「インテンシティに目覚めた鎌田、チームを残留に導く決勝弾」ドイツ・ブンデスリーガ第29節 ヴォルフスブルク-フランクフルト

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前節のフライブルク戦でようやく再開後の勝ち点をゲットしたものの、残留プレーオフ圏のデュッセルドルフとは勝ち点2差と、全く安心できない状況のフランクフルトは、リーグ6位のヴォルフスブルクと対戦。

フランクフルトは長谷部がリベロ、鎌田がトップ下、2トップにアンドレ・シウバとガチノビッチが入った3-4-1-2で、ヴォルフスブルクは4-4-2のフォーメーション。

長谷部が入ったフランクフルトは、彼自身に高さが無くて引いて守れないという理由が大きいのだろうが、どんな相手であっても果敢にラインを上げて攻撃的になるのが特徴。この試合も相手がDFラインでボールを持つと、2トップと鎌田、コスティッチがどんどん前からプレスを仕掛ける。

その分、ヴォルフスブルクもカウンターを繰り出す場面も多いんだけど、フランクフルトの3バックがギリギリ前線へのパスをカットして決定機を作らせない。が、20分に大きな展開から最後はクロスからフリーで強烈なシュートを打たれるがフランクフルトGKトラップがかろうじて弾く。

逆に前半27分、右からのクロスに飛び込もうとしたアンドレ・シウバがポングラチッチに後ろから抱え込まれ、これがVAR無しでPKと判定。アンドレ・シウバ自身がキックを決めてフランクフルトが先制する。

その後はヴォルフスブルクの攻撃がさらにスピードアップ、何度もピンチを迎えるがギリギリの対応でしのぐと、40分には鎌田のポストからコスティッチが抜け出し、クロスからのシュートは外れたが惜しいチャンスを作る。

ヴォルフスブルクが追いついたのは後半14分、右からのFKにムバブが頭でコースを変えると、そのままGKトラップの手を弾いてゴールに吸い込まれてしまう。が、フランクフルトはしっかり踏みとどまり、そこからは一進一退の展開に持ち込み、鎌田も良く走って攻守に絡んでいたが、35分を過ぎるとパタリと足が止まるようになる。

しかし何故かヒュッター監督は鎌田を残したのだが、結果的にその采配が見事に当たり、後半40分にコスティッチの大きなクロスをドストが頭で落とすと、こぼれ球に走り込んだ鎌田がファーにコントロールショットを決めてフランクフルトがリード。その4分後に鎌田がようやく交代。

後半ロスタイムにフランクフルトはトロが2枚目のイエローで退場するが、長谷部を中心とした粘り強い守備で守りきって1-2で試合終了、残留に向けて貴重なアウェイでの勝ち点3を手にした。

それにしても、今までは攻守の切り替え、インテンシティという面ではチームの中で見劣りしていた鎌田が、最後はバテたとは言え遜色ない動きが出来ていたのには驚いた。これが継続できれば、さらに上のクラブへのステップアップ、代表スタメンの道が見えて来るかもしれない。単なる狂い咲きで無いことを祈りたい。

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