「今は絶滅してしまった、ファンタジスタの華麗な共演」2002-03シーズン チャンピオンズリーグ準決勝 第2レグ ユヴェントス-レアル・マドリー

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サンチャゴ・ベルナベウでの第1戦を2-1で終え、レアルがリードした状態で迎えたデッレ・アルピでの第2戦。

リッピ監督率いるユーベは、ブッフォン、テュラム、ダービッツ、ネドベド、デルピエロ、トレゼゲを要する、ジダンの不在を除けばほぼ全盛期のメンバー、フォーメーションは4-3-1-2。そしてデルボスケ監督のレアルは、GKがカシージャス、CBにイエロ、SBにロベルト・カルロス、3トップがラウル・ゴンザレスにジダン、フィーゴの銀河系軍団。第1戦で得点を揚げた、日韓W杯で得点王を取った大五郎ロナウドは怪我でベンチスタート。

試合はレアルがボールを支配する流れで始まるも、ユーベの守りは非常に堅く、フィーゴやジダンの単独での仕掛けはほぼ封じ込まれ、ユーベはボールを奪うとネドベドを中心とした前線3人による鋭いカウンターを見せる。10分にはネドベドのクロスからデルピエロが合わせるもわずかに枠外へ。

さらに12分、ネドベドが1対1で仕掛けてファーにクロスを上げると、デルピエロが頭で落としたボールにトレゼゲが反応、ニアにシュートを叩き込んでユーベが先制、アグリゲートスコアで2-2となるもアウェイゴールでユーベがリードする。

レアルはここまであまり目立たなかったジダンが、中盤で基点となって確実にパスを展開する事で攻撃のバリエーションが増え、一気にチャンスの回数がアップする。ユーベも35分にデルピエロの巧みな反転からトレゼゲがシュートもカシージャスがセーブ、その跳ね返りも押し込めず。

しかし前半43分、レアルのクリアボールをカットするとそのボールがデルピエロの前にこぼれ、デルピエロはドリブルとフェイントでDF2人を翻弄すると、イエロとミチェル・サルガドの間を抜いてニアに決める、技ありのシュートで2点目。

アグリゲートスコアでビハインドになったレアルは、後半7分にフラビオ・コンセイソンに変えてロナウドを投入、グティがボランチに下がった超攻撃的布陣に変更。さらに両SBが上がってユーベを圧倒するが、中心をガッチリ固めるユーベの守備をなかなか崩せない。

ようやく後半20分、ロナウドが3人を引きつけてボールをキープ、それはカットされたがカンビアッソが拾い、スルーパスにロナウドらしい反応で抜け出すと、モンテーロがスライディングもスピードに間に合わずPK。しかしフィーゴのキックはブッフォンが止めてしまう。これが結果的に勝負の分かれ目だった。

これでまた勢いが戻ったユーベは、28分にデルピエロからの一発のパスに抜け出したネドベドが、カシージャスとの1対1を冷静に決めて3点目。アグリゲートスコアで4-2となり、レアルは2点が必要な苦しい展開になった。

ユーベファンはこの時点でビッグイヤーを掲げるシーンを想像していたと思うが、37分に悪夢が襲う。ボールをキープしていたマクナマンにネドベドが足を出してしまいイエローカード、これでトーナメント2枚目となって次節での出場停止が決まってしまった。

レアルは後半44分にラウルのパスにジダンが抜け出し、彼ならではの変態トラップからファーにシュートを流し込み1点を返す。が、レアルの反撃もここまで、ユーベがチャンピオンズリーグ決勝戦へと駒を進めた。

そのオールド・トラッフォードで行われたミランとの決勝戦は、結局延長戦を終えてもゴールは決まらず、PK戦は両チームで5人が失敗して3-2でミランが優勝。ユーベにとっては結果的にネドベドの欠場が大きく響いた試合になってしまった。

それにしても、ジダン、フィーゴ、デルピエロと、稀代のファンタジスタ3人が共演し、そこに最後の輝きを見せたロナウドが加わるのだから、このまま永遠に続いて欲しい試合だった。戦術とフィジカルが高度に求められる現代サッカーでは、もうこんな試合は見られないかもしれない。

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