「クリロナだって守備に走る、アレックス・ファーガソン監督の偉大な統率力」2007-2008シーズン チャンピオンズリーグ決勝 マンチェスター・ユナイテッド-チェルシー

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サッカーコンテンツが完全に売り切れ状態のDAZNで始まった、過去の名勝負の放送。どんな形でもサッカーの試合が見られるのはとてもありがたい。

このシーズン、まだ健在のアレックス・ファーガソン監督率いるマンUはプレミアリーグを制して、チェルシーはモウリーニョが解任されて、後任のアヴラム・グラント監督が率いてリーグを2位で終わった後でのチャンピオンズリーグ決勝戦。

マンUはテベス、ルーニーの2トップに、左SHがクリスティアーノ・ロナウド、ボランチにスコールズ、CBにリオ・ファーディナンド、GKがファン・デル・サールの4-4-2、チェルシーはドログバの1トップに、ランパートとバラックのインサイドハーフ、アンカーがマケレレ、GKがチェフの4-3-3。

26分にスローインからブラウンのクロスをクリスティアーノ・ロナウドが頭で決める。マークしていたのはエッシェンだったが、ボールウォッチャーになってマークを外してしまった。

チェルシーはその後ボールは保持するも攻めあぐね、前半終了間際にPAの右すぐ外からバラックがFKのチャンスを得るも上に大きく外してしまう。が、その直後にシュート性のボールがドログバに当たったこぼれ球をランパートが押し込みチェルシーが同点。

後半は一進一退の展開で推移、終盤になるとクリロナが単独でドリブルを仕掛ける場面が目立つようになるが、対面のジョー・コールも良く粘って食らいつき得点を許さない。35分にはドログバがミドルもゴールポストを叩く。

延長4分にランパートがPA内で振り向きざまのシュートはクロスバー。10分にはルーニーの展開パスからエブラが折返し、ギグスが合わせるもジョン・テリーが頭でクリア。延長後半はどちらも失点を恐れてか無難なパス回しに終始、そして決着はPK戦へと突入する。

PK戦は2人ずつ成功した後で3人目のクリロナが、ステップで細工した事が仇になってチェフにセーブされる。決めればチェルシーの優勝が決まる5人目、ジョン・テリーは大雨の中で足を滑らせてポストに当たってしまう。そして7人目、ギグスがきっちり決めたのに対し、アネルカのキックはファン・デル・サールにセーブされ、マンUの優勝が決まった。

今となっては遠い昔のようなマンUの黄金時代。綺羅星のようなスターが各ポジションにいて、なおかつ全員が献身的に守備をする。クリロナも守備をするべき時にはちゃんと戻る。現在のマンUと比べると、いかにファーガソン監督の統率力が偉大だったかを痛感させられる試合だったね。

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