前半戦終盤は守備崩壊が続いて成績が落ち込んだフランクフルト。ウィンターブレイク中に4バックへと変更し、それ以来長谷部はベンチが続いていたが、DFBポカールのライプツィヒ戦で先発復帰、4-3-3のアンカーのポジションで起用された。
フランクフルトのマイボール時は、長谷部がCBの間に落ちて来て3バックの形に並ぶのだが、ライプツィヒも3トップをそれぞれ当てて来たので、どうもビルドアップが上手く行かず、10分には長谷部がプレスを受けてボールを奪われ、GKトラップのセーブに救われるミス。
15分、フランクフルトのクロスに戻ったハルシュテンベルクがハンド、一度は流されたがVARでPK、アンドレ・シウバが決めてフランクフルトが先制する。
このあたりから3バックのビルドアップをやめ、最初は早く人に付き過ぎてスペースを与えていた長谷部もバランスを見たポジションを取るようになり、フランクフルトの守備が安定する。
さらに後半6分、ライプツィヒが攻め込んだ後のパスをエンディッカがスライディングでカット、そのままカウンターからコスティッチがドリブルで抜け出し2点目。
たまらずライプツィヒは、後半16分に温存していたエースのヴェルナーを投入。そのヴェルナーが入った左サイドで基点を作って攻め込むと、24分にアンヘリーニョからの折返しをオルモがシュート、長谷部がコースに入ったが間に合わずゴール。
その後も圧倒的に攻めるライプツィヒの前に、フランクフルトは人を固めてひたすら羽マエスのみ。後半44分にはクロスに走り込んだヴェルナーがフリーでボレーも上手くヒットせず枠外に外れてフランクフルトは命拾い。
そして後半ロスタイム5分、ロングボールをパシエンシアが頭で流したボールをコスティッチが拾い、そのままシュートをゴール右サイドに流し込みダメ押しの3点目、そして試合終了。フランクフルトがポカールベスト8へと進出した。
序盤は不安定なプレイを見せて大丈夫かなと思った長谷部だが、さすがに途中からはちゃんと整えてアンカーらしいバイタルをしっかり監視して危険性を摘み取る仕事をしていたのはさすが。これなら十分リーグ戦でもやれるんじゃないかと思ったら、途中出場ながらアウクスブルク戦でもクリーンシートに貢献したようだ。さすがにもうフル稼働は厳しいので、上手く使ってもらえたらと思う。