「冨安がスイッチを入れないとボローニャの攻撃は始まらない」イタリア・セリエA第18節 ボローニャ-フィオレンティーナ

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今期は2019年までで17位と低迷、モンテッラ監督を解任してイアキーニ新監督にバトンタッチ、再スタートとなったフィオレンティーナをホームに迎えたボローニャ。ボローニャのフォーメーションはいつもの4-2-3-1で冨安は右SBとして先発、フィオレンティーナは3-1-4-2という形。

試合開始から、ボローニャは冨安が試合開始から積極的に高いポジションを取り、逆に左SBのデンスウィルは低い位置にとどまったいたため、右サイドがほとんどボローニャの攻撃を組み立てる流れになる。

7分に冨安からパラシオにスルーパス、12分には冨安がオーバーラップした流れからパラシオがゴールもオフサイドとチャンスは作ったのだが、ボローニャは孤軍奮闘するパラシオをフォローする攻撃の厚みが無く、連続攻撃を仕掛けるに至らない。

すると前半27分に、フィオレンティーナのFKからメデルのクリアが短くなってしまい、そのボールをベナッシがダイレクトで叩き込み、終始押され気味だったフィオレンティーナが先制する。

後半は、前半に攻撃の起点になっていた冨安をフィオレンティーナが早めにケア、5バックでスペースを埋めてボールを持たれても決定機を作らせない守備にシフト、ボローニャもセットプレイで活路を見出そうとするが、どうしても得点だけが決まらない。

終盤はボローニャが3バックに変更、冨安は攻撃時にはボランチの位置まで上がって攻撃の組み立てに参加するが、フィオレンティーナもスペースを埋めてのらりくらりと守り、後半41分にはFKから決定的なシュートを放つがフィオレンティーナGKドロンゴフスキに阻まれる。

そしてボローニャが敗色濃厚になったロスタイム、冨安のクリアからゴール右でファールをもらうと、角度の無いFKをオルソリーニがニアへ直接決めるスーパーゴールを決めてボローニャが土壇場で追いつき試合終了。

ボローニャは劇的なゴールを決めたとは言え、ボールポゼッション、セットプレイの数に比べると引き分けという結果は物足りない。相変わらず、パラシオ以外にFWの仕事をこなして点を取れる選手がおらず、ヨーロッパリーグを狙うにはあまりに得点力不足。

冨安については前半はほとんど1人でビルドアップの起点になっていたが、後半は対策されてサイドを抑えられ、インサイドで打開を試みたがフィオレンティーナの壁は分厚かった。守備では1度低い位置でボールを奪われるピンチを作ったので、これから上を目指すなら吉田ゆずりのポカ癖は要修正だね。

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