「鎌田の頑張りはあっても、現状では長谷部が普通の人」UEFAヨーロッパリーグ グループF フランクフルト-ギマランイス

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首位のアーセナルに勝ち点1差で最終節を迎えたフランクフルト。ギマランイスに勝利すれば1位抜けの可能性があった試合だったが、序盤は敗退が決まってのびのびプレイするギマランイスにペースを握られてしまった。

フランクフルトはポジションのバランスが良くなく、ボランチの横にスペースが空きがちで、8分に足を蹴られたローデが倒れているスキに逆サイドへ展開され、長谷部が急いで戻ってスライディングするも間に合わずギマランイスに先制される。

25分を過ぎるとようやくフランクフルトの攻撃にエンジンがかかり始めてギマランイスを押し込むようになり、まず31分にCKの流れからダ・コスタが上げたハイボールをギマランイスGKジョアン・ミゲルが競り合った時にキャッチミス、そのままゴールに入ってまず同点。

さらに前半38分、長谷部がパスカットしてダイレクトに鎌田へパス、アンドレ・シウバに繋いでオフサイドギリギリでコスティッチが左サイドで受けると、グラウンダーのクロスがパシエンシアの裏に飛び込んでいた鎌田まで通り、フリーで蹴り込んで逆転。

ロスタイムにはフランクフルトが連続攻撃からPA内でアンドレ・シウバがシュート、しかしGKに阻まれ得点ならず。結果的にここで得点を決められなかった事が大きく響いた。後半も序盤はフランクフルトのペースだったが、10分頃から攻撃陣の戻るスピードが遅くなって対応が後手に回り始める。

終盤はギマランイスにセットプレイが続くようになり、案の定相手のシュートがパシエンシアの足に当たって回転がかかり、ループシュートのような形で決まってしまう。さらにゴール前で回され、最後は誰もカバーに行けず、ジェルソン・フェルナンデス慌ててブロックに行くも体に当たってゴールイン、そしてそのまま2-3で試合終了。

ところが裏のスタンダール・リエージュとアーセナルの試合で、リエージュが2点をリードしながらも終盤に追いつかれてドローで終わったため、フランクフルトはリエージュと勝ち点1差で2位を守り、決勝トーナメント進出が決まった。

とは言え、今期のフランクフルトは安定感に欠ける戦いぶりで、ELでの上位進出は厳しいと思う。以前の3トップに比べると前線で時間が作れないし、パシエンシア、アンドレ・シウバ、ドストらはチェイシングがそんなに得意ではない。鎌田は以前に比べると守備で頑張ってるが、現状ではローデへの負担が大き過ぎる。

中盤でフィルターがかからないと、長谷部の読みも威力が半減してしまう事を考えると、今のチームバランスは微妙に崩れている状態だと言える。いまいちチームメイトから恵まれていない大迫が来ると上手くハマるように思うんだけどなあ・・・

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