ミッドウィークに行われたオサスナ戦では出番が無かった久保だが、週末のバジャドリード戦では久々に先発で出場。久保は4-1-4-1の右SHに入ったが、すぐにマジョルカはバジャドリードの4-4-2に対応して4-4-1-1のフォーメーションに変更する。
マジョルカの試合内容については相変わらずなので、以下久保のプレイで目立った場面のみ記録。
前半4分、久保が左サイドで3人に囲まれながら狭いところをスルーパス、そこからクロスの跳ね返りをサストレがシュートという決定機を作る。
8分には左サイドでボールを展開、久保がセンターに寄ってボールを受けに来て、その流れで左サイドをえぐってクロス、しかし中に味方が飛び込まず誰も触れない。
12分、久保がボランチの位置に下がってセビージャに良いタイミングでパスを出すが、そこからパスミスでチャンスには至らず。
25分、また中盤でパスを受けた久保がブディミルにスパッと縦パス、しかしブディミルが感じて無くてターンできず攻撃が止まってしまう。
37分、久保がロングボールを受けるが上手くキープ出来ずに流れて相手ボールに。
40分、久保が絡んでボールが自陣ゴールラインを割ると、CKをファーでフリーになっていたホアキン・フェルナンデスに決められ先制点を与えてしまう。
後半はマジョルカが攻め込む流れでスタートするが、3分に1発のパスから抜け出され、一度は防いだがエアポケットのようにスペースにボールがこぼれ、先に追いついたエネス・ウナルをGKアゴストが倒してPK、試合は2点差に広がる。
7分、久保が右サイドでパスを受けてキープするも、2人に当たられて倒れるがファールを取ってもらえず。9分にも右サイドで仕掛けてクロスも中で誰も飛び込まず。
10分、サルバ・セビージャがイエローカードを受けて次節出場停止。SBが上がってほとんどインサイドに位置するようになるがボールは来ず。そして23分に久保は後退、そのまま0-3で試合終了。
試合の序盤はこれまでの試合よりもボールに絡めていたが、失点してからはSBが上がって、SHの久保が中寄りにポジションを取るととたんにボールが来なくなってしまった。
そしてたまに久保がボールを持っても、周りの選手がほとんど動いていない。久保の戦術眼と技術を持ってすれば、走れば必ずパスを出せるのだが、動き出しが無いので結局ボールをキープする羽目になり、フィジカルの差で潰されている。セットプレイはことごとくセビージャが蹴っていて久保の出番は無い。
まあとにかく、チームからの信頼をまだ受けてないのが実情。果たしてこのままレンタル終了で返却になってしまうのか。次節はセビージャが出場停止なので、ここで久保がどういう起用をされるのか。サイドでさらに孤立するか、インサイドでセビージャの代わりにゲームメイクを担当するのか、1つのターニングポイントになりそうだ。