「攻撃面ではベルギーのレベルを超えつつ伊東だが、まだ他の課題は残ったまま」ベルギー・プロリーグ第11節 スタンダール・リエージュ-ゲンク

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国際Aマッチウィーク明けのベルギーリーグは、2位のスタンダール・リエージュと5位のゲンクの直接対決。伊東は4-2-3-1の右SHで先発。

さすがに首位争いをしているチームだけあって、ダイレクトでのボール回しなど攻撃に回った時のスムーズさが他のベルギーチームとは段違いだったが、それでもゲンクはチャンピオンズリーグでの経験を積んでいるだけあって一歩も引かず、真っ向勝負の面白い試合になった。

そんな中でも伊東純也の攻撃力については一歩抜きん出ているものがあって、序盤から危険なクロスを連発すると、26分には左サイドに流れて振り向きざまのクロスを相手GKがかろうじて弾き、こぼれ球のシュートが惜しくも決まらないという決定機を作る。

そのシーンが象徴するように、リエージュは守備時に下がりすぎる嫌いがあって、ゲンクがゴール前でこぼれ球を拾う機会は何度かあったのだが、そこで決められなかったのが結果的には災いしてしまった。

前半の終わり頃から、ゲンクが高い位置を取っているサイドの裏のスペースを、リエージュが意図的に狙うようになり、ゲンクの守備が戻りきれないうちにチャンスを作り出す形で試合のリズムが変化して行く。

後半20分ごろから両チームともグダグダな展開になり、そうなるとまたゲンクがチャンスを作る展開になるのだが、ラストプレイの精度を欠いて得点には至らず。終盤は逆にリエージュが攻勢を仕掛けると、引き分けが視野に入ったゲンクは伊東を下げてエンドンガラを投入、守備固めに入る。

しかしその3分後、バスティアンがPA外でボールを受けての反転から見事なミドルを決め、これが決勝点となってスタンダール・リエージュが勝利。ゲンクはリエージュとの勝ち点差を詰めることに失敗した。

伊東は攻撃面ではレベルの違いを示したが、守備ではポジショニングやインテンシティの問題でスペースは潰してもボールを奪うところまでは行けず強度不足を露呈。これからステップアップするには課題がはっきり見えた試合だった。

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