「ベンチの堂安は勝利にニコリともせず、”敵よりも味方と争う時代”を迎える日本」カタールW杯アジア2次予選 グループF 日本-モンゴル

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実にシュート数40対0という圧倒的なスタッツそのままに、日本がサッカーでは初対戦となるモンゴル相手に6-0と大勝。これで日本はタジキスタンを得失点差で上回りグループFの首位に立つ事になった。

モンゴルのフォーメーションは予想通りの4-1-4-1で、日本はいつも通りの4-2-3-1だが、1トップが永井、2列目は中島、南野、伊東純也という並びで、ボランチは橋本に代えて遠藤が入った形だった。

しかしモンゴルの4-1-4-1は日本にとっては最悪の相性だった。日本の前線4人は流動的にポジションを変えており、それに対してモンゴルの守備はゾーンをスライドして対抗しようとしていたのだが、モンゴルの守備が中島を警戒して左へと人を寄せる分、右サイドが手薄になってスペースを伊東純也と酒井宏樹が蹂躙。苦し紛れのクリアは柴崎と遠藤がことごとく回収、連続攻撃を仕掛けていた。

4バックで守り倒すのであれば、DF4人はPAの幅をキープして中央を固め、SHがSBの位置に下がって6人でスペースを潰すぐらい徹底されていると日本も苦しかったかもしれないが、モンゴルの守備はスペース管理が曖昧で、日本がボールを左右にフルと簡単にボールウォッチャーになってしまった。これではさすがに厳しい。

まあ、ちょっと前の日本であればそんな相手でも点が入らずに苦しんだのかもしれないが、今の日本は2列目の選手に自信が満ち溢れている。これまでは中島だけが目立つ事が多かったのだが、この試合では中島は警戒されていたのもあって黒子と化し、南野と伊東純也の存在感が圧倒的だった。特に伊東純也は少しでも隙があればドリブルで仕掛けて危険なクロスを連発、チャンピオンズリーグを経験して完全に一皮むけたように思う。

これまで右SHで先発だった堂安、交代1番手要員だった久保は、この試合では出番無し。ベンチに座っていた堂安は、日本の勝利に対しても全く喜んでない風で、いかにもライバル心をむき出しにしていた。もはやアジア2次予選クラスの舞台では、選手は相手よりも味方と争う時代になりつつあるのかもしれない。そういう競争意識がプラスに作用していけば、また日本は一段と高い位置に上がれるだろう。

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