「内容的に変わってないのに、連勝の強豪ニースに勝ててしまう不思議なマルセイユ」フランス・リーグアン第3節 ニース-マルセイユ

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開幕から2試合無得点で未勝利のマルセイユは、アウェイで連勝スタートの強豪ニースとの対戦。マルセイユはストロートマンがアンカーに入った4-1-4-1で、左SHはパイェだが右はトヴァンがまだ復帰せず、前節と同じくブナサールが入り、酒井は右SBで先発。対するニースは、監督があの元フランス代表パトリック・ヴィエラで、同じ4-1-4-1のフォーメーション。

試合はホームのニースが押し気味の展開で始まり、アンカーの両脇のスペースで基点を作られサイドを破られ、11分には酒井が股抜きをされて倒したファールでPAのすぐ外からFKを与えるなど、マルセイユはギリギリで攻撃をしのぐ厳しい展開。

すると前半28分に突然、選手やスタッフがピッチから引き上げて何かと思ったら、どうやらニースサポーターが同性愛者を侮蔑する横断幕を掲げてチャントを続けたという事で、審判団が10分間の試合中断をしたらしい。

再開後も危うくPKになりそうな場面など、ニースのペースが続くかと思われた前半31分、マルセイユはカウンターからベネデットがバイタルからスルーパス、その折返しをベネデット自身が倒れながら合わせると、これが上手くコースに飛んで幸運なゴール。アウェイのマルセイユが先制する。

後半早々、マルセイユは酒井がファールを受けてピッチ外で治療というヒヤッとするスタート、さらには後半12分にカウンターから3対5という完全な数的優位になったが、ベネデットがフリーのシュートを決められず嫌な流れになる。

後半17分の右サイドからの強烈なシュート、直後のセットプレイからのシュートはマンダンダがファインセーブで防いだものの、18分にまた右を破られた場面でアマヴィが足を引っ掛けてしまいPK、これはさすがのマンダンダも止められなかった。

しかしまたマルセイユには幸運がやって来る。後半26分にブナサールがPAにドリブルで侵入、それは止められたがこぼれたボールを途中出場のジェルマンが拾ったところで足を引っ掛けられてPK。これをパイェが決めて再びマルセイユがリードする。

その後は猛反撃に遭うかと思ったら、マルセイユは4-4-1-1のような形に変えて自陣にブロックを作り、相変わらずサイドで基点を作られまくりはしたが、常にSBとSHが協力して対応する粘りの守備を見せて、5分のロスタイムも危なげなく対応して1-2で試合終了。

ただマルセイユは強豪ニースにアウェイで勝ったとは言え、内容的には前節からあまり向上しておらず、相変わらずベネデットは組み立ての約に立ってないし、パイェの存在感は薄いまま。マルセイユと契約を更新した酒井も、対面のサッコに苦しめられた。ようやく結果だけは出たので、チームが好転し始めるといいのだが。

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