「フベロ新体制でも負けてしまったが、暗中模索からの光明は見つけ出せた磐田」J1第24節 ジュビロ磐田-セレッソ大阪

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名波監督の後を引き継いだ鈴木秀人監督が体調不良でまたも交代、パラグアイの1部リーグ4クラブを歴任したフベロ監督が就任したジュビロ磐田。仕切り直しの再スタートの相手はセレッソ大阪。

磐田のフォーメーションは4-4-2、対するセレッソも同じ4-4-2のフォーメーションでスタート。磐田は基本的に自陣にブロックを作る守備なのだが、セレッソ陣内にボールが入ると積極的に前からプレスをかけに行くなど、メリハリを付けた試合運びになっている。

前半9分に磐田のパスミスから清武がシュートを押し込んだに見えたが、カミンスキーが弾いたボールが清武のハンドと判定されてノーゴール。しかしその後もセレッソは、デサパトがアンカー気味にプレイし、藤田が高い位置で攻撃に絡む事で磐田とのマッチアップをずらし、攻撃のリズムを作るようになる。

逆に磐田はファーストプレスがかからなくなって、セレッソに押し込まれる時間が続いた前半19分、PAの右側25mからのFKを丸橋がカミンスキーの反応をものともせず直接叩き込み、セレッソが先制点をゲットする。

ジュビロも左SHのアダイウトンを核に攻撃を組み立て、前半終了間際にはパスミスを拾ったアダイウトンが強烈なシュートを放つもセレッソGKキム・ジンヒョンが鋭く反応してセーブ。すると後半45分にセレッソはカウンターから右サイドで水沼がパスを受けると、カットインから見事なシュートを決めてセレッソが2点目。

後半から磐田は、中山と松本に代えて大久保と荒木を投入。単純にクロスを上げてもセレッソには高さで勝てないので、サイドで基点を作ってカットインからラストプレイを仕掛けるが、セレッソは4バックがPAの幅から動かず中央をガッチリ固め、サイドの攻守はほぼSHに任せるロティーナ流の撤退守備で守り倒す。

最後はむしろ磐田のほうが根負けし、次々にフレッシュな選手を入れたセレッソがカウンターを仕掛ける場面もあり、結局試合は0-2で終了。磐田はフベロ監督新体制を勝利で飾ることは出来なかった。が、今までのようにピッチ上の選手が何をやっていいか分からず、ひたすら右往左往していた時に比べると、戦術が整理されてチームとしての形は出来ていたように思う。今期は間に合わないかもしれないが、再建を任せられる監督なのではないかと思う。

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