「鎌田はシント・トロイデン時代から本当に成長を遂げたのか」ドイツ・ブンデスリーガ第1節 フランクフルト-ホッフェンハイム

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既にヨーロッパリーグ予選を戦っているフランクフルトのリーグ開幕戦。長谷部はリベロの位置に入り、鎌田は1トップのレビッチの下に、ガチノヴィッチと並んだ2シャドーの位置で先発、フォーメーション的には3-4-2-1の形。対するホッフェンハイムは同じ3-4-2-1でスタート。

試合はいきなり開始1分、鎌田のショートコーナーからコスティッチがクロス、これをヒンテレッガーがボレーで叩き込んでフランクフルトが先制する。さらに鎌田は中へ切れ込んでからシュートもGK正面。

15分ごろから、ホッフェンハイムは守備時に5-4-1の形でしっかり守って試合を落ち着かせると、中盤でしっかりボールを繋いで攻め込み始める。フランクフルトは相手の3バックに対してレビッチが1人、鎌田とガチノヴィッチは両CBに行くのかボランチを見るのかはっきりせず、追っているんだけどあまりプレッシャーになっていない。

すると40分にショートコーナーからミドルを叩き込まれるが、VARでオフサイドの位置にいた選手がボールに関与したと見なされノーゴール。フランクフルトは命拾いして前半を折り返す。

後半になると、フランクフルトは前線の3人が3バックに対して明確にプレスをかけ、その後ろは中盤に任せる形にし、そこも突破されるとピンチになるんだけど、長谷部のラインコントロールとカバーリングで防ぐ「らしい」守備になって行く。

そして後半早々に鎌田のドリブル、PAに入ってカットインからシュートもコースが甘くて防がれると、9分には鎌田のFKからフリーで折り返すもライン上でクリアとフランクフルトの惜しい場面が続く。

そこからしばらくは膠着状態が続き、鎌田も試合から消えがちになって25分にパシエンシアと交代。今度はフランクフルトが守備を固めてカウンターという狙いになり、相変わらずコスティッチがシュートを撃ちまくるが決まらない。ホッフェンハイムもセットプレイからドフリーでヘッドの場面があったが決めきれず、結局開始1分の1点を守りきっての開幕戦勝利。

先発メンバーに選ばれて活躍が期待された鎌田だったが、セットプレイのキック精度は良かったものの、フィジカルコンタクトに対する弱さ、試合の流れが早くなるとインテンシティの低さゆえ消えがちになる弱点は、残念ながらシント・トロイデン時代から大きくは変わってなかった。個人能力だけで勝負するのは厳しいので、周りとのコンビネーションがどれだけ生まれるかが今後の鍵になりそうだ。

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