「乾と同じ5レーン戦術の罠に苦しむ伊東純也」ベルギー・プロリーグ第3節 ゲンク-ズルテ・ワレヘム

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開幕戦でコルトレイクに勝利はしたものの、2節のメヘレン戦で1-3で負け、さらに今節のズルテ・ワレヘムとの試合でも0-2で連敗と、早くもフェリス・マッズ監督の首が涼しい事になりはじめたゲンク。

この試合でも、開始わずか1分にサマッタがGKと1対1になるもシュートを足1本で止められると、6分に一発のロングボールで裏を取られ、それは何とか防いだのだがセカンドボールを拾われて、クロスをフリーで合わされあっさり得点を献上すると、その後もどうにもパッとしない攻撃に終始する。

昨期までのゲンクだと、伊東は基本的にサイドの高い位置で張っていて、ボールを持ったら1対1で積極的に仕掛けて相手の守備を崩していたのだが、今期は伊東がインサイド気味の位置取りをして、サイドのスペースにはSBが上がってポゼッションしつつニアゾーンを使うという、5レーンを意識したスタイルを目指しているように見える。

しかし実際は、狭い中でボールを繋ごうとしてミスになる回数が非常に多く、ボールを奪われるとSBもSHも上がっているので裏のスペースががら空き、CBが対応に釣り出された後のカバーリングが全く整理されていないので、クロスから簡単に相手をフリーにしてしまう。

後半になると、ゲンクはCBの間にボランチが下がって3バック化し、伊東がまたワイドでボールを受けるようになり、1対1やSBのインナーラップを使った攻撃で反撃開始、13分には伊東の強烈なシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球をヘイネンが押し込めず同点ならず。その後もクロスは挙げても跳ね返され、逆に後半33分、カウンターから相手のシュートがDFに当たってコースが変わってゴールと、とことん運にも見放されての敗戦。

昨シーズンにベティスへ移籍した乾も同じように、サイドに張ってから中へ切れ込むプレイスタイルを封じられ、インサイドハーフで狭い中でのプレイを強いられて全く良さが出せず、結局は戦力外になってアラベスへレンタルされてしまった。伊東がそうなる可能性は低いだろうが、彼自身にフラストレーションが溜まっている事は確かだろう。

最近は5レーン理論の影響なのか、本来ウイングがやっていたサイド攻撃はSBの仕事になり、前線の選手はほぼインサイドにポジションを取る戦術が増えているけど、今までの戦術に慣れた選手にとっては難度が高すぎて攻守のバランスが取れず、正直うまく行っている例は少ないように思う。

チャンピオンズリーグも待っているのに全くチームが出来ていない状態は絶望しか無いが、果たしてここからどうやって立て直すのだろうか。ひとまず8月中にトロサール、マリノフスキーが抜けた穴の補強は必須である。

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