「コロンビアに栄光をもたらしたベルナル、来期はノーマークと幸運を味方にせずとも勝てるかどうか」ツール・ド・フランス第21ステージ

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パリ郊外にある、かつてはブルボン王朝の王宮として使われていたランブイエ城をスタート、いつものパリ・シャンゼリゼ周回コースでゴールのツール・ド・フランス最終ステージ。

これもいつものように、レースのリアルスタートになってもパレードラン状態で、総合優勝を確定しているベルナルとチームイネオスを中心にメディアが写真を撮影するためのポーズを取りながらゆっくり走る。今年はスタート早々に、チームイネオスのチームカーからシャンパンを選手に振る舞うシーンが見られた。

そしてパリが近づくと、やはりお約束で総合優勝を抱えるチームイネオスが先頭に出て集団を引っ張り始め、今年は特別にルーブル美術館の中を閉めて、選手がピラミッドの横を通って抜けるルートでいよいよパリ・シャンゼリゼ周回コースに突入。

ここから本当のリアルスタートで、トーマス・スクーリーとオマール・フライレ、ヤン・トラトニク、ニルス・ポリッツの4人がアタック、メイン集団は彼らの逃げを容認はするが、あまり差を付けられずにしっかり追走、再々20秒差をキープしながら周回をこなして行く。

そしてこれもお約束どおりに残り2週を切ったところで逃げが吸収され、直後にファン・アーフェルマートがアタックするが決まらず、スプリンターチームを中心にトレインが主導権争いを繰り広げたラスト1週、最後の最後になってどこのトレインも消え去ってしまい、スピードが上がりきらないまま最後の直線に。

そのせいで一瞬のキレが持ち味のフルーネウェーヘンがあまり伸びず、内側から鋭く飛び出して来たユアンが鮮やかに差し切ってゴール。連続してスプリンターステージを3勝という見事な結果になった。そしてベルナルはゲラント・トーマスと手を繋ぎながらゴールイン、これで総合優勝が公式に決まった。

表彰台は、1位がベルナル、2位がゲラント・トーマス、3位がクライスヴァイクで結局終わってみればチームイネオスのワンツーと、序盤は躓いたが今年も最強チームの貫禄を見せつけた。ポイント賞のマイヨ・ヴェールは史上最多7回目でペーター・サガン。山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュはフランスのバルデで、2015年のリベンジを果たした。そして総合敢闘賞は、文句なしに今年のツールを盛り上げた最大の立役者だったアラフィリップ。

マイヨ・ジョーヌのベルナルは、新人賞のマイヨ・ブランとダブル受賞。22歳でのダブル受賞は、あのフィニヨンらを上回る史上最年少。総合優勝についても、マイヨ・ジョーヌを着るようになってから史上初と記録尽くめの優勝、若いし強いしで今後10年はベルナル時代が続きそうな空気になっているが、個人的には来年が1つのポイントになると思っている。

前にも書いたように、チームイネオスは基本的にフルームがエースで、ゲラント・トーマスもエースを担える人材。トーマスはともかく、フルームはアシストに甘んじる性格ではない。今年はたまたまベルナルがジロで骨折したため、急遽ツールに出場する事になり、しかも今度はフルームが怪我で、フルームが無事ならアシストをする役目だった。

レース展開的にも、今年はゲラント・トーマスに他チームのマークが集中したため、ベルナルが自由に動ける状況になっていたが、来年にもしエースとして参加するとそうは行かない。コロンビア初のツール優勝選手としてプレッシャーは大きくなるし、コース以外の難問が数多く立ちふさがる事になる。逆にそれで勝てたら本当の本物という事になるわけで、まさに真価を問われる来年のシーズンになるだろう。

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2019/07/30 | 自転車

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