「まさかのゲラント・トーマス失速、大統領が登場しまさにフランスの凱旋」ツール・ド・フランス2019 第14ステージ

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これまでアラフィリップがマイヨジョーヌを守り続け、あのベルナール・イノー以来34年ぶりにフランス人の総合優勝が生まれるかもしれないという事で、フランス全土を熱狂に陥れている今年のツール・ド・フランス。

その大きな関門となった第14ステージ、超級山岳トゥールマレー峠の頂上ゴールは、今年何度書いたか分からない、これもまさかの展開と結果になってしまった。

何しろ、1級山岳スロール峠の登りで、ニバリやサガンを含む8人の逃げ集団を追走するメイン集団を引っ張っていたのは、チームイネオスではなくモビスターチーム。

そして長いトゥールマレー峠の登りに入って逃げ集団を吸収すると、モビスターチームのエースであるキンタナが何と失速、アシストがキンタナをサポートすべく後ろに下がるとようやくチームイネオスが前に出て来るのだが、すぐに今度は総合3位の付けているステフェン・クライスヴァイク率いるユンボ・ヴィズマが先頭に立つ。

マイヨジョーヌのアラフィリップは何とか集団の後ろでトーマスをマークして食らいついている状態だし、チームイネオスはゲラント・トーマスがここでアタックしたら決定的な差を付けられると思ったのだが、ゲラント・トーマスはなかなか動こうとしない。

とうとう残り1kmになってブッフマンがアタックすると、何とゲラント・トーマスが反応できずまさかの失速、それを尻目にティポー・ピノが力強い走りで先頭に立ち、そのまま逃げ切ってトゥールマレーステージを勝利、アラフィリップもしっかり追走して6秒遅れの2位でゴール。逆にゲラント・トーマスは結局36秒遅れでフィニッシュ。表彰台ではマクロン大統領がプレゼンターとして登場、まさにフランスによるフランスのための1日となった。

総合ではアラフィリップが2位のゲラント・トーマスに対して、ボーナスタイムも含めて2分2秒の差をつける事に成功。総合4位に付けていたチームメイトのマスが失速してしまい、チームに山岳のアシストが彼以外にいないのが気がかりだが、また1歩フランス人の優勝に近づいた。今日も1級山岳の頂上ゴールが待つステージ、ライバル達の巻き返しに注目である。

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