「まさかの集団中切れで優勝候補が多数脱落、フランスの期待はアラフィリップ1人だけに」ツール・ド・フランス2019 第9~10ステージ

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気がつけば、もう中盤戦に突入している今年のツール・ド・フランス。

第9ステージは、見るからにパンチャーと呼ばれる逃げ屋向けのコースで、序盤は激しいスパートが続いたが最終的に15人での逃げが決まり、フランス革命記念日にマイヨジョーヌを着て出走したアラフィリップ率いるドゥクーニンク・クイックステップは、総合争いのライバルが逃げ集団にいないために見送り、あっという間に10分の差がついてほぼ逃げ集団の中でステージ優勝が決まりそうな流れに。

残り15km地点になる3級山岳サンジュスト峠の登りで、ロッシュとベノートがアタックし、後からインピーが追いついて3人でのエスケープが決まる。最後はインピーとベノートの一騎打ちになるが、明らかにインピーのほうに余力があり、きっちり差し切って南アフリカチャンピオンジャージを誇示するウィニングポーズでゴール。結局メイン集団は16分25秒遅れとなり、総合争いは動かず。

そして月曜の第10ステージ。一見すると何でも無い平坦ステージだが、実は細かいアップダウンがあり、翌日が休日という事でどこかが何かを仕掛けるかもと言われていたが、まさかここまで大きな事件になるとは思わなかった。

レースはいつものように逃げ集団と追走するメイン集団という流れになるが、残り80km地点を過ぎたあたりでコースには強い北風が吹き付けるようになり、マイヨジョーヌのアラフィリップ率いるドゥクーニンク・クイックステップと、優勝候補筆頭のゲラント・トーマス率いるチームイネオスがメイン集団を引っ張りペースアップすると、ついに集団が割れる。

取り残された後ろの集団には、総合3のティボー・ピノ、やヤコブ・フルサング、リッチー・ポート、リゴベルト・ウランといった総合争いをしているエース達が含まれ、さらにモビスターチームのダブルエース、ランダも落車で遅れてしまう。

先頭のメイン集団ではスプリンター達によるゴールスプリントが始まり、ヴィヴィアーニやサガン、ユアンといったライバル達を差し切り、写真判定の僅差でファンアールトが嬉しいツール・ド・フランス初勝利。ピノ、フルサング、ポート、ウランは結局1分40秒、ランダやチッコーネは2分の差でゴール、一気に優勝争いから脱落してしまった。

ピノはタイムトライアルが得意ではないので、これでフランスの期待は事実上アラフィリップに一本化される事になってしまった。本人はインタビューで総合争いを狙わないと公言しているが、山岳ステージでの走りによってはマスコミが騒ぎ出す事になりそうだ。

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