日本が最終節にエクアドルと引き分けたために、得失点差で上回ったパラグアイが3位枠でブラジルと対戦した準々決勝。
ブラジルのフォーメーションは、1トップがフィルミーノ、2列目にエヴェルトン、コウチーニョ、ガブリエル・ジェズスを並べた4-2-3-1、対するパラグアイは表記上は4-1-4-1なのだが、ブラジルのボランチから前の選手をほぼマンマークで固めた守備にして来た。
おかげでブラジルはDFの選手はほぼフリーハンドでパスを出すことが出来、SBが高い位置を取って基点を作るのだが、それが実はパラグアイの狙いで、サイドまでは自由にボールを持たせても中央はしっかり固め、ボールを奪ったら相手が前がかりになって出来たスペースを使ってカウンターを仕掛け、29分にはパラグアイが決定機を作ったがブラジルGKアリソンがファインセーブ。
それでもブラジルは後半9分にカウンターからジェズスのスルーパスにフィルミーノが抜け出し、PA内で倒されたと判定され一度はPK、しかしVARでPAの外で故意のファールを受けたという判断で、バルブエナに一発レッド&FKに変更。しかしブラジルに点は入らず。
当然、そこからは完全ハーフコートゲームになったんだけど、むしろスペースがより無くなってブラジルの攻めが窮屈になり、ミドルを中心にシュートの数は稼ぐんだけど、パラグアイは最後まで諦めず体を投げ出し、パラグアイGKフェルナンデスも当たりまくり、ウィリアンのシュートもポストでそのまま後半終了。
PK戦は1人目をアリソンが止めるも、4人目のフィルミーノが枠を外したが、パラグアイ5人目のゴンサレスが失敗、ブラジルの5人目ジェズスが決めて勝ち抜け、開催国が冷や汗をかきながら準決勝へと駒を進めた。
ブラジルが悪かったというよりもパラグアイが良く守った。もし日本がエクアドルに勝っていたら、この試合に出場したのはパラグアイじゃなくて日本だったんだけど、絶対にこんな試合は出来ないなと南米の守備の文化、リアリズムに感心させられた試合だった。