「試合内容はレアル以上、日本ユースの戦術レベルがここまで来たとは・・・」キリンレモンカップ 決勝 FC東京U-16-レアル・マドリーU-16

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昨日は、珍しくCSのテレビ朝日が無料放送をしていた、中井卓大君の凱旋試合となったFC東京対レアルのキリンレモンカップ決勝を見ていた。

中井君は4-2-3-1のダブルボランチとして先発したが、いきなり試合開始直後に東京が右サイドからダイレクトでクロスを上げると、野澤零温君がファーでヘディングを決めて先制する。

その後もFC東京は5-3-2のフォーメーションで非常にコンパクトな守りを見せ、プレスのスピードも非常に早く、DFとボランチの間でゆったりと試合を作りたいレアルはなかなか自分たちのペースにさせてもらえない。逆に東京は左サイドから中でクロスを受けたこぼれ球を梅原君が強烈なシュートもわずかに枠外の決定機。

前半はあまり良いところが無かったレアルだが、後半になると一転してDFラインを上げて攻撃に人数をかけ、ボールを支配するようになる。すると5分に右サイドへの大きな展開から中へ切れ込み、バックパスをボランチのチャドが鮮やかなミドルを決めて同点に。

しかし東京もすぐさま反撃、サイドで果敢なドリブルを仕掛けてレアル陣内に攻め込むと、25分には一発のロングパスでDFラインを抜け出すが、レアルGKの素早い飛び出しに阻まれる。ロスタイムにも川口のドリブルからシュートもGK正面、試合は延長戦に。

ここで放送は1-1のまま延長後半にジャンプ。後半はレアルが攻め込むも、東京もカウンターからセカンドボールを拾って連続攻撃と一歩も引かず、試合はとうとうPK戦に。

PK戦ではいきなりレアルが2人連続で失敗したのに対し、東京は3人目まで成功、崖っぷちでレアルは連続で成功、東京が1人失敗して4人目で3-2まで盛り返したが、東京は5人目の新が決めて試合終了。FC東京がレアルを破ってキリンレモンカップ優勝を飾った。

中井君については、東京の守備の戻りが早くてパスコースが無く、ボールを持っても無難にバックパス、守備でバランスを取る働きが多くてあまり目立てず。まあ、それだけFC東京の守備が良かったと言えるだろう。

それにしても、数年前までは日本のユースに守備というものが存在せず、相手がドリブルを仕掛けたら後追いするだけで全く止める事が出来なかったのに、今ではクラブレベルであればレアルと互角の試合を見せるようになったのだから、時代は変わったなと痛感する。もし小野や香川、本田にこれぐらいの戦術意識が植え付けられていれば、もっと上のキャリアを歩めたと思うのだが・・・

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