「行き当たりばったりサッカーで、南米王者相手のドローはラッキー」U-20ワールドカップ グループB 日本-エクアドル

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昨晩から開幕したU-20ワールドカップ。日本の初戦はエクアドルで、スタメンはGK若原、DFが菅原、瀬古、小林、東、ボランチが齊藤未月と伊藤、SHが山田康太と郷家、2トップが斉藤光毅と田川の4-4-2。エクアドルは4-2-3-1のフォーメーション。

前半の日本はやや腰が引けた入り方をしてしまい、ボールを奪うとまずは大きくクリアするのだが、田川も斉藤もそんなにボールをキープできないので、前線とDFラインが間延びしてエクアドルにボールを繋がれ、個人能力でゴール前まで攻め込まれるというお馴染みのパターン。

それでも前半21分に、スルーパスに相手がかぶったところを斉藤光毅が抜け出しGKよりも先に触るもシュートに勢いが無く、ゴールに届く前にカットされてしまう。その後は何度かエクアドルにシュートを浴びるがコースが甘くて失点はしなかったが、45分にFKにGK若原がパンチングしたボールが田川の顔に当たって入るオウンゴール。

後半から日本は斉藤光毅に代えて宮代を投入、中盤に下がってポストになる動きでようやく中盤で形を作れるようになるが、伊藤のミスからCKを与えると、相手が合わせたボールを郷家が手に当ててしまいPK。しかしこれを若原がきっちり読んでセーブ、これが結果的に日本を救うビッグプレーとなった。

後半22分に右SHに西川を投入、すると25分にゴール前で田川とDFが競り合ったこぼれ球を伊藤が前に入れ、エクアドルGKが交錯してパンチングしたボールを山田が上手く抑えたキックでゴール、日本が同点に追いつく。

終盤はエクアドルの運動量が落ちて日本が相手陣内でプレイする時間が続くが、最後まで相手の長いリーチに苦しみ、あと一歩のところで攻撃を止められ決定機まで持って行けない。そして4分のロスタイムもスコアは動かず試合終了。

南米王者のエクアドルとドローという結果だけを見れば悪くないが、やっぱりアジア予選の頃から変わらず、このチームにはビルドアップのデザインが無く、CBからSBやボランチにボールを当てるのだが、縦を切られると後ろに戻すしか無く、結局は長いボールを入れてセカンドボールを拾えたらチャンス、という行き当たりばったりな形しか無いなと。

しかも、ボールを持てる久保と安部がA代表へ移った事でさらにその傾向が強くなっている。瀬古を中心とした守備は比較的安定しているので大崩れは無いが、攻撃陣によほど救世主的な選手が生まれない限りは上位進出は難しいのではないか。

そういう意味では、前線で唯一ターゲットになれそうな田川の責任は大きいが、どうもロングボールの落下地点の予測に難があるのか、相手と競り合う前にクリアされてしまう場面が目立つのは気にかかる。徐々に試合の流れに乗れるようになっていったのは良かったが、彼の出来が今後の鍵になりそうである。

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