いよいよヨーロッパリーグも準決勝、フランクフルトはプレミアリーグの強豪チェルシーと対戦。
フランクフルトのフォーメーションは3-1-4-1-1で長谷部はリベロではなくアンカーで出場、レビッチが累積警告、ハラーがまだ怪我で欠場、ヨビッチとガチノヴィッチの前線2枚。対するチェルシーはアザールがサブで、ウィリアン、ジルー、ペドロの3トップを並べた4-3-3でスタート。
試合はアウェイながら当然のようにボールを支配、長谷部は攻撃よりも4人目のDFとしてラインの隙間を埋めてチェルシーの攻撃を防ぐ働きが多い。しかし徐々にフランクフルトも盛り返すと、20分にはFKからこぼれ球をアブラアムがシュートも枠に飛ばせず。
すると前半23分、フランクフルトはカウンターからコスティッチがオーバーラップ、クロスにヨビッチがヘディングで合わせると、これがゴール右にピンポイントで決まってホームのフランクフルトが先制する。
そのまま前半を守りきりたかったフランクフルトだが、35分ごろからチェルシーがセカンドボールをほぼ支配、45分にCKからロフタスチークがキープ、そこからのパスをペドロがコースに決めてチェルシーが同点に追いつく。
後半になって攻勢に出たいフランクフルトだが、中盤でのプレスに負けて前線で基点が作れず、長谷部のポジションがチェルシーに狙われてボールを奪われるシーンが多くなってしまう。そして後半16分にチェルシーはウィリアンからアザールに交代。
そこからフランクフルトは前線へのボールを全てカットされカウンターすら出せず、ひたすら守り倒すだけの苦しい展開に。後半28分にフランクフルトはパシエンシアを入れてジェルソン・フェルナンデスを下げ、ローデと長谷部がダブルボランチになった3-4-1-2に変更する。
後半残り10分ごろからようやくフランクフルトがチェルシーゴールに迫れるようになり、40分にはCKからアブラアムがフリーでヘディングも外してしまう。そして5分のロスタイムもスコアは最後まで動かず1-1で試合終了。
長谷部はカンテとマッチアップする場面は多かったが、ラインがあまり高くない3バックの前でのアンカーという仕事は長谷部向きじゃないというのもあるが、カンテからボールは奪えず、逆に長谷部のキープはアタックされて奪われるなど、さすがに分の悪い勝負だった。
第2戦はレビッチが戻ってくるとは言え、スタンフォード・ブリッジでフランクフルトが勝利するにはよほどの運が無い限りは厳しいとは思うが、とにかく死力を尽くして頑張ってもらいたい。