かなりプレミアリーグ残留の芽が出てきたサウサンプトンは、今シーズンは7位と好調なワトフォードに乗り込み、31節の順延分を消化。サウサンプトンは3-4-2-1で、吉田は3バックのセンターで先発、ワトフォードは4-4-2のフォーメーションでスタート。
試合開始わずか7秒69、キャスカートのパスをカッとしたシェーン・ロングがそのままゴールを決めてサウサンプトンが先制してしまう。これは2000年にトッテナムDFレドリー・キングがブラッドフォード・シティ戦で決めた9.82秒の記録を19年ぶりに破ったプレミアリーグ新記録となった。
しかしその直後にクロスに完全なフリーでグレイが合わせるも、サウサンプトンGKガンが体に当てて何とか防ぐなど、ホームのワトフォードが反撃を見せる。
ワトフォードはバルサからレンタルで移籍しているデウロフェウのドリブルを中心に反撃をするのだが、サウサンプトンの守備陣は単にズルズル下がらず粘り強く対応、吉田が再三のクリア、シュートブロックでワトフォードの攻撃を食い止める。
逆に後半30分にシェーン・ロングがPAすぐ左で倒され、足を痛めてヴァレリーと交代。そのFKはウォード=プラウズが決められず。その後もしばらくはプレスの勢いが落ちたワトフォードに対してサウサンプトンが主導権を握る展開に。
しかし最終盤はワトフォードが猛攻を見せ、DFラインを抜けだしたシュートに対して吉田がギリギリでクリアするなど何とか耐えるが、後半45分に右からのクロスに最後はグレイがこぼれ球を押し込み、吉田のブロックも届かず同点、そして試合終了。
プレミア最速ゴールから90分間、ほぼワトフォードに決定機を作らせず守りきっていただけに最後の最後で勝ち点2を失ったのはもったいなかったが、これで残り3試合で降格圏まで勝ち点6差といよいよ残留に大手がかかった。その意味でも大きな勝ち点1であった。