「今節は日本人選手は4人出場、最も活躍したのは緊急起用されたCBだった」ベルギー・プレーオフ2 第5節 オイペン-シント・トロイデン

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シント・トロイデンが首位、オイペンが最下位という状況で迎えたプレーオフ2の第5節。シント・トロイデンは3-4-2-1のフォーメーションで、冨安が右CB、遠藤が右ボランチ、関根が左WB、鎌田が右シャドーで先発。オイペンは4-4-2で豊川が2トップの左で先発。

試合はシント・トロイデンがボールを支配するかと思ったが、それは序盤だけでオイペンもイーブンな展開に持ち込む流れ。シント・トロイデンはやはりボリの不在は大きく、鎌田が時々基点になるプレイは見せるがなかなか前でボールを落ち着かせられない。

前節は活躍が目立った関根も、試合の序盤こそ高い位置でプレイをする機会が多かったが、組み立てでサイドチェンジがミスになってしまう場面が多く、徐々に守備のためにポジション取りが低くなって埋没してしまう。

オイペンは前半28分に豊川がミドルシュートもGK正面、40分にはPA右で鎌田が前を向くもシュートは左に外れたシーンぐらいで、あまり決定的なチャンスは無く前半を終了する。

後半4分、シント・トロイデンはようやく大きなサイドチェンジが関根に通り、トラップで1対1を抜いてから折り返しを鎌田が落ち着いて押し込み、自身リーグ16得点目となる先制点をゲットする。しかしその直後、ゴール前でのクリアをデサールが安易な処理をしてしまい、奪われたボールを決められ同点。

前半の途中から左SHの位置に下がって守備に奔走していた豊川は後半15分で交代。献身的に守備をしていた豊川が下がり、その分冨安が攻撃参加する場面が増えるが、いまいち前線とプレイの呼吸が合わない。

むしろオイペンのほうが決定機を作るようになり、後半24分にはカウンターからエンドリがシュート、これはシント・トロイデンGKピラールがセーブしたものの、CKからの折返しをテイシェイラが手で防いだ事で一発レッド&PK。しかしルイス・ガルシアのキックはクロスバーに当たって無得点。

シント・トロイデンは遠藤が3バックのセンターに入り、ボリが交代で1トップに入った3-4-2のような形に変化。当然、ホームのオイペンが押し込む展開になるのだが、遠藤の良いカバーリングもあって決定機をしのぐシント・トロイデン。逆に42分にはカウンターからサンコンがシュートもオイペンGKヴァン・クロムブルッヘがファインセーブ。

後半ロスタイムには、この試合で現役を引退するオイペンのルイス・ガルシアがスタンディング・オベーションを受けながら交代。シント・トロイデンはオイペンの猛攻を受けながらも何とか耐えきって1-1のドローで試合終了。

内容からするとシント・トロイデンは負けなくて良かったという試合だったが、交代で入ったボリが早速イーブンボールをキープしていた場面を見ると、やはりチームの今後は彼の働き如何だなと思わされる。鎌田は得点は取ったものの基点としては不十分で、関根も含めてここからステップアップするにはプレイの幅を広げる事が必要だろう。

その中で収穫だったのは遠藤のCB起用。ボランチとしては動き過ぎなきらいがあるのだが、ライン統率は不十分とは言え、リベロとしては対人の察知力、強さを発揮、フランクフルトは長谷部の後継として獲得するのはアリじゃないかと思った。スクランブル起用なのかもしれないが、このポジションでもうちょっと見てみたいね。

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