「得点は決めたが良くも悪くもザックジャパンの長友だった」トルコ・スーパーリーグ第29節 ガラタサライ-カイセリスポル

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左膝を負傷して欠場していた長友が、復帰戦でいきなりゴールを決めたというニュースを聞いたので、昨日はそのガラタサライ対カイセリスポルの試合を観戦。ガラタサライは首位のバシャクシェヒルから勝ち点5差で2位につけている。

ガラタサライのフォーメーションは4-1-4-1で、長友は左SBとして先発。対するカイセリスポルは4-2-3-1で中盤がマッチアップする形。

試合はホームのガラタサライが8割以上のボールを支配する中、前半14分に長友が上がったスペースをカウンターで使われ、エンディアイエがカバーに入るもボールを取られ、折返しを難なくクラヴェツが押し込みカイセリスポルが先制する。

しかしガラタサライはその直後、バイタルからフェルナンドが放ったミドルシュートをカイセリスポルルングGKがかろうじて弾くと、こぼれ球をディアニュがきっちり押し込んで同点に追いつく。

長友は積極的に高い位置を取っているんだけど、対面のSHデニズがきっちり付いて行くのでなかなか攻撃の基点になれない、その後もほぼガラタサライのハーフコートゲームのように支配するのだが、人数をかけてスペースを埋めまくるカイセリスポルの守備を破れない。

逆にカイセリスポルは、前半31分にガラタサライのクリアミスを高い位置で拾うと、シェリーからサブナルへのスルーパスからシュートもわずかに枠外という決定機を作る。33分にも左サイドで攻撃が詰まったところを奪われフリーでシュート、36分にもあっさり長友の裏を突かれてシュートを打たれる始末。

しかしガラタサライにとってはラッキーな事に、前半37分にマルコンがボールを持ち上がってからのミドルに、ティアゴ・ロペスが手に当てたという事でPK&ハンドの判定、ティアゴ・ロペスは2枚目のイエローで退場してしまう。そしてディアニェがPKを決めて2点目。

そして前半ロスタイム、カイセリスポルのCKが続いた後、ガラタサライは右サイドへの展開からマリアーノがクロス、ファーサイドのスペースに飛び込んだ長友が頭で押し込み、彼自身のトルコリーグ初得点を決める。

後半開始早々、カイセリスポルは中盤のブルトが鎖骨を痛めて交代、そんなギクシャクとした空気の中、長友は後半12分にバイタルをドリブルで持ち上がり、右足のシュートはわずかに右へそれる。15分にはカウンターからディアニェがGKと1対1になったがチップキックをキャッチされる。

その後はカイセリスポルが前に出て、ガラタサライは自陣で守備を固めてカウンター狙いのサッカーになるが、後半27分にクロスがクロスバーに当たって跳ね返りをフリーでシュートされるが上手く当たらずGKキャッチと、数的優位なはずなのにズルズル引いてしまってどうにも危なっかしい。

終盤になるとカイセリスポルも諦めたのかあまり動き出しが見られなくなり、5分のロスタイムは何度もガラタサライがチャンスを作るがやっぱり決めきれず試合終了。今節、首位のバシャクシェヒルがドローに終わったので、これで2位のガラタサライとは勝ち点3差と、優勝が狙える位置に入って来た。

長友はゴールこそ決めたが、無駄に最初から上がって失点につながるスペースを与えてしまうなど、まるでザックジャパン時代の長友を見るようだったが、得点を決めてからは守備で貢献、逆に相手のカウンターを度々潰していた。もうちょっとチームにビルドアップの形が出来ない事には、攻撃参加はカウンターの時に限ったほうがいいのではないだろうか。

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