「日本人選手は4人が先発、今までとは見違えるほど大きな進歩を見せた選手とは?」ベルギー・プレーオフ2第4節 シント・トロイデン-オーステンデ

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AB2グループに分けて10試合を戦うベルギーのプレーオフ2で、グループA1位のシント・トロイデンと2位のオーステンデとの対戦。シント・トロイデンは3-4-2-1のフォーメーションで、冨安が右CB、遠藤がダブルボランチ、関根が左WB、鎌田が右シャドーと日本人4人が先発。対するオーステンデは3-4-2-1と同じ形。

試合はホームのシント・トロイデンが圧倒的にボールを支配、ゴール前までは簡単にボールを運ぶものの、アタッキングサードでラストパスがスペースをきっちり埋めるオーステンデの守備に引っかかる展開が続く。

シント・トロイデンは復帰すると言われたボリではなくシラが1トップで先発したのだが、なかなかボールを収めて基点になる事が出来ず、むしろ鎌田のほうが彼独特の足に吸い付くトラップで縦パスを受ける仕事が出来ている有様。

そんな中、前半27分に関根が左サイドからドリブルで1人抜き、ゴールライン際でさらに戻って来た同じ選手に対してダブルタッチで抜くと、最後は角度のないところからシュートという見せ場を作る。

前半終了間際にはボタカの惜しいミドル、ロスタイムには右からのFKを左から飛び込んだ関根が折り返すもクリアされるなど、シント・トロイデンは何度かチャンスを作ったもののスコアは動かず前半を折り返す。

後半もいきなり関根が左サイドでの突破を見せると、5分に遠藤からDF裏へ抜け出した関根にパス、ヘッドで流して初ゴールと思いきやオフサイド。さらにカウンターから左サイドを抜け出した鎌田が自分で持ち込みシュートもわずかにファーへ外れ、冨安の攻撃参加からデサールへスルーパスもGKがセーブと、なかなかシント・トロイデンはチャンスをものに出来ない。

しかし後半12分、関根の右CKからファーに流れた遠藤が頭で折り返し、シラが押し込んでようやくシント・トロイデンが先制。その後もしばらくはシント・トロイデンの攻勢が続くも、後半30分ごろからは守りの人数を増やし、オーステンデがボールを保持する展開に。

ただそうなるとシント・トロイデンのカウンターも容易になり、長いパスからワントラップでボリのシュート、42分にはセバージョスのシュートからこぼれ球を鎌田が押し込むなどまたチャンスを作り出す。が、結局追加点は入らず1-0で試合終了。

試合内容からするともっと楽な展開に持ち込めたはずだが、自らのミスで接戦になってしまったのは反省点。ただそんな中でも関根はベルギーでのプレイに慣れてきたのか、随所で切れのあるプレイを披露、左WBとしてファーストチョイスになったのではないかと思う。それも含めて、日本人選手の総評は以下の通り。

  • 関根:切れのあるボールタッチとスピードで左サイドを切り裂き、多くのチャンスに絡む。結果は欲しかったが移籍後ベストの出来で後半44分までプレー。
  • 鎌田:前線での活発な飛び出しにはボールが出て来ず、足元で受けて基点になる形が多かったのは忸怩たるところか。
  • 遠藤:中盤のダイナモとして幅広く動き攻守に数多く絡み、先制点のアシストも記録するなど勝利に貢献。
  • 冨安:相手が攻めて来ない分、攻撃参加でチームに勢いをもたらす。ただ攻撃時の判断、キック精度という面では万全とは言えなかった。
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