「ジョアンフェリックスに長谷部が屈辱の串刺し、ハットトリックの雪辱は次戦で実現するか?」UEFAヨーロッパリーグ 準々決勝 第1レグ ベンフィカ-フランクフルト

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まだヨーロッパリーグはおろか、今年に入って15戦無敗を続けているフランクフルトは、準々決勝でベンフィカと対戦、アウェイでの第1戦に臨んだ。

フランクフルトはハラーがまだ怪我から復帰せず、2トップはレビッチとヨビッチ、2列目がコスティッチ、ローデ、フェルナンデス、ダ・コスタ、アンカーが長谷部になったヨーロッパリーグシフト。対するベンフィカは4-4-2のフォーメーション。

試合は最初の5分ほどはホームのベンフィカが勢いに乗って攻め込んだが、その後はフランクフルトが試合をコントロール。ローデとジェルソン・フェルナンデスのインサイドハーフが相手のボランチに素早くプレスを仕掛け、長谷部が2トップへのボールを監視、攻撃に転じるとサイドへ展開、4バックの外側で基点を作って攻め込み、前半10分までに少なくとも2度の決定機を作った。

ただ、攻めながらも気になっていたのは、長谷部から前の選手は高い位置取りをしているのだが、エンディッカ、ヒンテレッガー、アブラハムの3バックが連動しておらず、長谷部の後ろにスペースが出来ていた事。

その不安が的中したのが前半20分、長谷部の横にベンフィカの選手が3人いたのにDFが誰もマークに行かず立ったまま、案の定、ギャップをジョアンフェリックスに股抜きのスルーパスを通され、ゲドソン・フェルナンデスをエンディッカが後ろから手を出して倒してしまい、PK&一発レッド。これで一気に運命が変わってしまった。

これで長谷部は3バックのセンターに入ったが、やはりそれまでの守り方とは全く異なり、常に相手FWとラインの駆け引きを行い、オフサイドを狙いながらラインを高い位置に保持している。これを最初からやっていたら、不幸なPK&退場は無かったはずだ。

それでもフランクフルトは前半41分にローデが高い位置でボールを奪うと、レビッチがドリブルで持ち込みレビッチにラストパス、これを落ち着いて決めて同点に追いつく。

が、今回はこの男にやられてしまった。前半43分にジョアンフェリックスが左サイドでボールを受けると、カットインから右足で地を這うようなミドルシュートを決められ2点目。

前半ロスタイムに、フランクフルトもコスティッチのミドルが決まったかに見えたが、ダ・コスタがボールに関与したとみなされ惜しくもオフサイド。この攻防の結果が大きく響いた。

後半開始早々には、CKからジョアンフェリックスが競って当たったボールを飛び込んだジアスに押し込まれベンフィカが3点目、後半9分には左からのクロスにジョアンフェリックスがダイレクトで合わせ、長谷部とGKトラップ2人の股を抜く屈辱的な4点目、これでジョアンフェリックスは3得点1アシストを記録。

これでベンフィカがペースを落とした事で少しフランクフルトは持ち直し、25分にはまたもジョアンフェリックスのトラップからスルーパスにセフェロヴィッチが抜け出すもトラップが足1本でセーブと意地を見せる。すると直後の27分にCKからパシエンシアが絶妙なコースにヘディングを決めて2点差に。

終盤はむしろフランクフルトのほうが良く動けていて、ジョアンフェリックスには早めにマークを付けるようにした事で守備のバランスも改善、試合終了間際にはベンフィカのPA内でハンドがあったように見えたが、ELは決勝以外はVAR無しで取ってもらえず、試合は結局4-2で終了。

次戦がホームでアウェイゴール2点を取っての2点差は、まだフランクフルトにも可能性がある。ハラーが戻り、長谷部がリベロに入れば本来の試合は出来るはず。そしてこの試合ではいいようにやられ過ぎたジョアンフェリックス対策をしっかりやれるかどうかだね。

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