「”先の先”を取る動きでインテルの反撃を封じ込めた長谷部の極意」UEFAヨーロッパリーグ ベスト16第2レグ インテル-フランクフルト

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第1戦のフランクフルトホームでの試合をスコアレスドローで折り返した、イタリア・ミラノでの第2戦。フランクフルトは長谷部がCBに入り、2トップがヨビッチとハラーという組み合わせの3-1-4-2、エースのイカルディがまだチームに戻っていないインテルは4-2-3-1の形でスタート。

フランクフルトは、いきなり前半3分にコスティッチがミドルシュートを放った跳ね返りを、ハラーが押し込むもクロスバーという決定機を作ると、その2分後にはインテルのCBデ・フライがヘディングでハイボールを処理するも中途半端になり、その後に競り合ってボールを奪ったヨビッチがループシュートを決め、アウェーのフランクフルトが先制する。

その後も、週末にミラノダービーを控えているせいかインテルの内容はどうもぱっとしない。サイドチェンジを多用してコスティッチやダ・コスタを使うフランクフルトの攻撃をなかなか止められない。

ようやく前半20分頃に、インテルのロングパスに長谷部とヒンターエッガーがお見合いした隙に、ケイタが裏へ抜け出しGKトラップと1対1になるチャンスを作るも、ボールが流れてシュートまで行けず。そこからは、インテルが前に出てSBのオーバーラップからサイド攻撃を仕掛け、CKなどセットプレーが増える。

しかし前半37分、インテルのペシーノが自陣でパスミス、それをカットしたガチノビッチが持ち込みシュート、こぼれ球をハラーが押し込もうとするも空振りと、またもフランクフルトは追加点をゲット出来ず。さらに後半開始早々にも、フランクフルトは高い位置でボールを奪ってPA内に侵入、最後はヨビッチがシュートもダフってしまう。

その後は、後ろをDF3人とホルハ・バレロの4人で守り、それ以外は攻撃に出ているインテルに対して、フランクフルトがカウンターを作る流れになるが、デュッセルドルフ戦から中2日というのもあってか、ラストのシュートに精度が無い。

後半20分にインテルはラノッキアを投入して4-1-2-3のようなフォーメーションにまた変更し、さらにサイド攻撃を強化するが、フランクフルトは押されながらも長谷部を中心として落ち着いた対応を見せ、試合はすっかり膠着状態に。

6分間の後半ロスタイムには、デ・グズマンのクロスにファーサイドからヨビッチが飛び込みドンピシャのダイビングヘッドを放つも、これもハンダノビッチに防がれ得点できず。試合は結局0-1で終了、フランクフルトがベスト8へと進出した。

長谷部はイタリアメディアに7.0という採点を受けて絶賛されていたらしいが、そこまで目立ったプレイというわけでは無かったかなと。ただ、フィジカルで勝るケイタに対して、オフサイドにかけたり一旦体を当てて動きを止めさせたりと、いわば「先の先」を取る動きで上手く抑え込んでいた。

準々決勝の対戦相手はベンフィカに決定、フランクフルトはベスト4も十分狙える組分けになった。その次がチェルシーなので相当厳しいとは思うが、是非そこまで勝ち上がって本当に強い相手に長谷部がどこまで通用するか見てみたいね。

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