「天敵の一撃でアトレティコはあっさりメンタル崩壊、白旗降伏」UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16第2レグ ユベントス-アトレティコ・マドリー

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アトレティコのホーム、メトロポリターノで行われた第1戦は2-0でアトレティコが勝利した結果を受けての第2戦。

後がないユベントスは、フォーメーション的には4-3-3なのだが、攻撃時にはエムレ・ジャンがCBの位置に下がった3バックになり、カンセロとスピナッツォーラの両SBはウイングの位置まで上がり、前線はマンジュキッチとクリスティアーノ・ロナウドが2トップで、ベルナルデスキがトップ下に入った3-4-1-2のような形にして来た。

ただしクリロナは2トップの一角というよりも、攻撃ではフリーマンとして働き、左右どちらにも動いてアトレティコのマークを受けないようにポジションを取っている。守備時のプレスバックはマンジュキッチに任せ、前残りをさせてクリロナの攻撃力を最大限に活かす策だろう。

ユーベの戦術的な狙いは、もちろん4-4-2で守備を固めるアトレティコに対して、ゾーンの外側で基点を作り、SBとSBの間に出来るスペースを使う事にあるが、アトレティコもそういう相手に対してはお手の物で、SHが下がってWBをカバー、ニアゾーンはボランチが下がって対応する形できっちりと対応する。

序盤こそユーベが試合を圧倒するも、徐々にアトレティコが試合を落ち着かせて得意の膠着状態に持ち込んだかに見えた。しかしそれを簡単にひっくり返すのが千両役者で、後半27分にベルナルデスキがクロスを上げると、ファンフランがマークに付いていながらも高さで勝ったクリロナがヘディングを決めてユベントスが先制する。

その後はアトレティコも攻めには出るのだが、ジエゴ・コスタを累積警告で欠いていたのが結果的には痛かった。2トップのモラタ、グリーズマンはロングボールを収められるタイプではないので、アトレティコの攻撃はどうしても中盤を経由せざるを得ず、ユーベはそこをしっかりとケアをして攻撃を遅らせ、アトレティコの速攻を封じ込めた。

それでも前半ロスタイムに右からのクロスをモラタがDFから逃げる動きで上手くヘディングをしたものの、コースがやや甘くてユーベGKシュチェスニーにパンチングで弾かれ前半を終了する。

しかし後半3分、またもこの男がやってしまう。アトレティコがサイドチェンジをミスしたボールをクリロナが拾い、最後はカンセロのクロスにクリロナが合わせ、シュートはオブラクが弾いたものの、ゴールラインテクノロジーでラインを割ったとの判定で2点目、これで第1戦も含めてイーブンになる。

これで試合は一旦落ち着き、どちらも延長が頭の中に入って来たであろう後半39分、左サイドからドリブルで切れ込んだベルナルデスキに対し、コレアが後ろから手で押したプレイがPKと判定され、これをクリロナがきっちり決めてハットトリック、これでユーベがアグリゲートスコアで逆転する。

アトレティコは逆転されてからもあまり攻め込む場面は作れず、結局5分のロスタイムでもチャンスは作れず試合終了。スタッツでは枠内シュート、CKともにゼロ。第1戦であれだけ見事な試合をしながら、アウェイとは言えここまで何も出来ないとは思ってもみなかった。ジエゴ・コスタとトーマスの不在はあったにせよ、そもそも誰かがいない事で簡単に機能不全にとなるチームでは無かったはずだ。

やはり最大の原因はクリスティアーノ・ロナウドの存在。キャリア通算で、アトレティコに対しては33試合で25ゴール、2014年のCL決勝では1得点1アシストを決められて1-4の逆転負けと、まさにアトレティコにとっては天敵と呼べる存在。彼に得点を決められた事で、「アイツには勝てない」と一気にメンタルがマイナスになったとしか考えられない。

クリロナ自身は試合後に「ユベントスはこのために僕を連れて来た」と語っているが、アトレティコに対する絶対の自信があったからこその発言なのかもしれないね。

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