「整わないダーク長谷部、ナーゲルスマン監督に負け惜しみを吐かせる勝利」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 フランクフルト-ホッフェンハイム

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現在6位のフランクフルトは、勝ち点3差で8位に付けているホッフェンハイムとの対戦。ホッフェンハイムは序盤こそ出遅れたが、ここに来て5試合負け無しと好調、ヨーロッパリーグ争いにおいて絶対にホームで負けられないところ。

フランクフルトは前の試合に続いて長谷部がアンカーに位置した3-1-4-2で、前線はレビッチとハラーの2トップにガチノヴィッチとローデがインサイドハーフに入る形。対するホッフェンハイムは一応並び的には3-4-2-1のフォーメーションだが、流動的に最終ラインの数が変化して4バックのようにもなるナーゲルスマン監督らしい戦術。

試合は、長谷部がDFラインにいない分、フランクフルトの3バックがいつもよりやや低めで、ホームの割にはイーブンな展開だなと思ったら、19分にPAやや右でFKをゲットすると、レビッチのキックが壁に当たってゴールイン、フランクフルトがワンチャンスで先制する。

その後はホッフェンハイムが高い位置からプレスをかけてボールを奪うと素早く前に展開する攻撃の前に、フランクフルトの守備は後手に回って何とかPA付近でタックルで防いだりと、長谷部もDFラインに吸収されてギリギリの対応を迫られる。

途中の前半37分でホッフェンハイムのデミルバイが怪我で退場するが、交代で入ったサライとベルフォディルが2トップになった4-4-2のような形に目まぐるしくフォーメーションを変更する。

すると前半43分に、ホッフェンハイムは右サイドでブレネトがオーバーラップ、交代で入っていたサライにはマークが付いていたがヒールで流され、裏にいたベルフォディルに押し込まれてフランクフルトは同点に追いつかれる。

後半もホッフェンハイムがそのままボールを支配、9分には長谷部が倒れた後にバイタルに攻め込まれクロスバーに当たる強烈なシュートを食らい、その後のセットプレイからのシュートもGKトラップがしっかりキャッチする。

しかし後半15分、ホッフェンハイムはカウンターからアダムスが大きなサイドチェンジ、それを逆サイドで受けたベルフォディルがカットインからDFの股を抜くシュートを決めて逆転に成功する、が、20分にそのアダムスが2枚目のイエローで退場してしまう。

その後はフランクフルトがポゼッションするもチャンスに前線が決めきれず、後半35分にローデを下げてパシエンシアを投入、この采配が結果的に当たる。

フランクフルトは後半37分に長谷部が強烈なミドルを放つもGKバウマンにファインセーブされ、直後にガチノヴィッチがDF裏でダイレクトで合わせたシュートも枠を外れる。

しかし後半44分に、フランクフルトは素早いショートコーナーからガチノヴィッチのクロスにハラーが頭で合わせて同点、長谷部がゴールパフォーマンスをせずにプレイを急がせる。

6分あった後半ロスタイムも得点出来ず、このまま試合終了かと思われた95分、GKトラップから持ち出した長谷部に対してホッフェンハイムがクロスと身構えた一瞬、長谷部からグラウンダーのパスがハラーに渡り、クロスをパシエンシアが頭で押し込み、フランクフルトが劇的な逆転ゴール。そしてそのまま試合終了。

いや~、きっと生で見ていたら痺れる試合だっただろうね。とにかく後半は終始劣勢だった流れで試合をひっくり返した事は大きい。フランクフルトにとってもリーグのターニングポイントとなるかもしれない試合だった。

キャプテン長谷部はとても35歳とは思えない運動量で、中盤の危ないところに顔を出し続け、最後は決勝点に繋がるスルーパスを出すなど、疲れを知らない働きぶりは凄まじかった。これからミッドウィークにインテル戦が待ち受けているが、またアンカー起用されるとさすがに潰れてしまうのではないかと心配になるぐらいだ。

試合後にメディカルスタッフを侮辱したとナーゲルスマン監督に非難されたが、1人少なくなっての時間稼ぎだと思って長谷部もエキサイトしたのだろう。ぶっちゃけナーゲルスマンの負け惜しみだよね。たまには「整わない」長谷部もあっていいんじゃないだろうか(笑)。

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