「たった1人のおかげで、偽バルサからバルサもどきへと昇格した神戸」J1第2節 ヴィッセル神戸-サガン鳥栖

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土曜日の夜はNHKで放送が行われていた、ワールドカップ優勝経験者が両チームで4人という、どこのチャンピオンズリーグかなと勘違いしてしまう(笑)、神戸と鳥栖の試合を録画観戦。

戸は開幕戦のゼロトップではなく、ビジャの1トップにウイングが古橋とポドルスキ、インサイドハーフがイニエスタと三田、アンカーが山口蛍、CBに新加入のダンクレーが入った4-3-3、鳥栖はトーレスが1トップでルーキーの松岡がセカンドトップに入った4-4-1-1。

試合はホームの神戸がポゼッションして鳥栖が守るという流れで始まり、早速山口蛍のロングパスからビジャがシュートという場面を作るが、徐々に鳥栖の守備が安定し、試合は膠着状態に。

前半33分、そこまで何度か見せていたダンクレーからビジャへのパスが渡り、オフサイドラインをギリギリ抜け出したビジャのシュートがクロスバーという決定的なシーンを作る。その後は完全に神戸がボールを支配、イニエスタを中心に鳥栖ゴールを攻め立てるがスコアレスのまま前半を終了する。

後半も開始から神戸がボールを支配、前半よりゾーンの間でボールを受ける形でリズムを作ると、後半9分にロングボールの跳ね返りが裏へ飛び出したビジャの前にちょうど転がり、これを難なく決めて神戸が先制する。

さらに後半15分、ポドルスキのドリブルから古橋、ビジャがシュートも枠外。相手のミスを拾ったところからPA内に入ったイニエスタに渡り、ノールックパスからゴール前に飛び込んだ古橋が合わせるもセーブされる。35分にはイニエスタからポドルスキにロングスルーパスが通りシュート。38分にビジャからPA内にサイドから飛び込んだポドルスキにパスが通ってシュートと、神戸にチャンスが次々と訪れる。

後半の神戸は、前線の4人が様々にポジションを変更し、ゾーンの間にウイングのポドルスキが入ると、イニエスタがボランチまで降りてきてパスを繋いだりで、鳥栖はプレスのかけどころが定まらずズルズルとDFラインが下がってしまい、前線のトーレスが孤立してほとんどボールが渡らない。

鳥栖は後半35分から樋口、趙東建を投入し、トーレスが中盤に下がって組み立て役に回って何とか攻撃を作ろうとするも、神戸はビジャやイニエスタが巧みにボールをキープ、そのまま全く鳥栖にチャンスを与えないまま1-0で神戸が逃げ切った。

神戸は作ったチャンスに比べると得点が物足りないが、前節のゼロトップよりはよほど攻撃が機能し、少しはバルサらしくなって来た感がある。その最大の要因は、やはりダンクレーからの縦パス。開幕戦は、ボランチからしかパスの展開が無かったので、相手のゾーンが狭まった状態でしか前線にボールが行かなかったが、DFからパスが出る事で相手のゾーンが伸びた状態で攻撃のスイッチを入れる事が出来ていた。これで、やっと神戸のバルサ化に向けてのスタートが切られたという感じ。

対する鳥栖はあまりにも無抵抗過ぎた。指揮官がスペイン人な割に、神戸のゾーンの間に入ってボールを受ける動き、つまりエントレ・リネアスに対して何の対応策も出せなかったのが気になる。現在のメンバーを考えたら、パスサッカーよりも守備をしっかり構築できる監督のほうがいいと思うのだが・・・

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