今週から、チャンピオンズリーグに続いてヨーロッパリーグも決勝トーナメントがスタート。グループリーグを首位で勝ち抜いたフランクフルトは、チャンピオンズリーグから回ってきたウクライナのシャフタール・ドネツクと対戦。
フランクフルトは前節から前線がハラーに代えてガチノヴィッチが入った3-4-1-2で、長谷部はもちろん3バックの中央で先発。対するシャフタール・ドネツクは4-2-3-1のフォーメーション。
試合開始8分に、右サイドからのローデのFKにファーでヒンターデッガーがヘディングで合わせてフランクフルトが先制。しかしそほ直後に、バイタルで長谷部が抜かれてジュニオール・モラレスが倒されPK、シャフタール・ドネツクが同点に追いつく。
さらに前半10分でステパネンコが早くも2枚目のイエローで退場。シャフタール・ドネツクは4-2-3の形に変更する。が、その後はフランクフルトが数的優位を上手く生かせず試合は膠着状態に。
前半23分に、長谷部のパスカットからレビッチがスルーパス、そしてヨビッチのシュートという場面からフランクフルトがチャンスを作り始めるが、絶好機を何度か作った後はまた攻撃が沈滞してしまう。
しかし後半5分、右サイドで溜めたところからパス交換で抜け出したヨビッチが中へクロス、これにファーから飛び込んだコスティッチが決めてフランクフルトが2点目をゲットする。その後もレビッチのFK、ヨビッチのヘディングシュートという決定機は合ったが決められず。
こうなるとサッカーの神様の采配が出てしまうわけで、後半22分に人数が揃っていたにも関わらず左サイドを突破され、モラエスに長谷部が詰めたが交わされ、ラストパスをタイソンが押し込んでシャフタール・ドネツクが同点に追いつく。
フランクフルトも無理に点を取りに行かず、交代もボランチの2枚優先でハラーも温存。ロスタイムはフランクフルトにセットプレイが続いたもののスコアは動かず試合終了。
フランクフルトは早々に数的優位になったものの、かえって前線が動けるスペースが無くなってしまい、裏目に出てしまった格好。長谷部のパス成功率が94.5%を記録したらしいが、むしろそれは持たされていた格好で、シャフタールにサイドをきっちり抑えられて無難なパスが多かった。そしてプレッシャーが少ない分、カウンターで南米陣を揃えた個人能力で長谷部のカバーリングを突破されてしまった。ホームでの第2戦では、是非とも名誉挽回を果たしてもらいたいところだ。