フランスで繰り広げられている反政府デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」の影響で順延になっていた第18節延期分のボルドー戦。しかし第22節でマルセイユサポーターがピッチに爆竹を投げ込んだとの事で、ベロドロームは無観客試合の処分。
さらに怪我と出場停止で6人のメンバーが出られず、冬に加入したあのバロテッリも18節にはチームにいないので出られずと、ぶっちゃけ見る気が起こらない試合だったんだけど、酒井がアジアカップから復帰して早速出場したという話だったので、辛抱覚悟で試合を見てみた。
ホームのマルセイユは4-4-2で、2トップはジェルマンとエンジエ、SHがオカンポスとサール、SBがアマヴィとアジアカップから復帰の酒井という4-4-2。対するボルドーは4-4-1-1のフォーメーション。
試合はホームのマルセイユがボールを支配するが、トヴァンやパイェのようなタメを作れる選手がおらず、チャンスは単発のみ。右サイドはSHに入ったサールが外に張る事が多く、逆サイドのアマヴィが高い位置を取るので、酒井もなかなかオーバーラップできず低い位置でのプレイに終始。
試合が大きく動いたのは前半24分、オカンポスに対してボルドーの10番カルーが後ろから両足タックルをかましてしまい一発レッドで退場してしまう。
数的優位に立ったマルセイユはセットプレイの機会が多くなり、前半30分には酒井がミドルシュートを放った後のCKから、ショートコーナーに酒井がファーに飛び込んでヘディングもGKにファインセーブ。
なかなか得点を決められなかったマルセイユだが、前半42分にマキシム・ロペスの直接FKはGKに阻まれたが、直後のCKでニアに入ったジェルマンが流したボールをカマラが頭で押し込みマルセイユがようやく先制する。
後半になると、マルセイユの重心が少し後ろに傾き、ボルドーがボールを持つ流れになるが、酒井はほとんど上がらず3バックのようなポジションで、ボルドーに攻撃されるようなスペースを与えない。音声は選手と審判の笛、ベンチの声だけが響いて非常に寒々しい試合。
1人少ないボルドーの勢いはすぐに落ちて、その後はあまりはっきりペースが傾く事無く淡々と試合は流れ、酒井も余裕が出来たのか前に出る回数は増えたが決定機には繋がらず、ロスタイムにオカンポスのヘッドをサールが押し込むもオフサイドの判定で、そのまま1-0で試合終了。
主力メンバー不在、相手が早々に1人少ない、無観客と見どころは極めて少ない試合だったけど、酒井は省エネプレイながらも元気そうで良かった。これからDAZNでマルセイユの試合を見られるし、今度はバロテッリが出場している試合を見てみたいね。