今週からウィンターブレイクとなったベルギーリーグ、シント・トロイデンは首位ゲンクとの対戦。
冨安と遠藤がアジアカップで抜けたシント・トロイデンは、関根が4ヶ月半ぶりに先発、鎌田も当然スタメン、そして小池がベンチ入り、チーム6人目の日本人選手となった木下康介はまだベンチには入っていない。
シント・トロイデンのフォーメーションは、昨年までの3-1-4-2ではなく、4-1-4-1のような形になっていて、関根は左のSH、鎌田は守備時はインサイドハーフ、攻撃時はボリと並んだ2トップの位置に入る形。
試合は前半2分に、ゲンクのバックパスをGKがキャッチしたとみなされPA内で関節FK、鎌田のキックが壁に当たったこぼれ球をボタカが蹴り込み、ホームのシント・トロイデンが先制する。
その後はゲンクがハイプレスを仕掛け、冨安を欠くシント・トロイデンはDFラインからの安易なパスを狙われる場面が多く、何度も危ないシーンを作ってしまう。シント・トロイデンも18分に鎌田のロングスルーパスからボリがシュートもGKが足1本で止めてしまう。
しかし前半29分、シント・トロイデンはCBのテイシェイラがオフサイドを取ろうと前に出たタイミングが遅れてしまい、そのまま抜けたサマッタがGKを交わして同点ゴール。
後半を15分を過ぎると、試合は完全にゲンクが圧倒、シント・トロイデンはゴール前に人数を固めてGKステッペのセーブで凌ぐ展開が続いたが、25分にカウンターからボリが粘ってファールを誘うと、FKをボリが壁の下を通して2点目を決める。
しかし29分に、ゲンクは左サイドから崩してトロサールが角度の無いところからゴールを決めて同点に追いつくと、35分にはまた左サイドでトロサールがスルーパスに抜け出し、折返しをエンドンガラがフリーで押し込み逆転。シント・トロイデンは後半ロスタイムにヤンセンスがシュートもGKに防がれ試合終了。
関根は左SHレギュラーのデノーレがゲンクに移籍したため先発のチャンスが回って来た。守備時はしっかりSBの近くまで戻って、攻撃時にはゴール前まで詰めるなど運動量豊富に動いていたが、流れの中でボールが来てもあっさりロストする場面が多かった。
後半14分には鎌田から絶妙なスルーパスを受けたのだが、トラップでミスをしてシュートまで持って行けず。サイドの選手であれば、相手のプレッシャーを受けながらでも個人でキープしたり打開する能力が欧州では必要だ。
その点、いかなる状況でも味方からボールが集まり、相手に囲まれていても最低限の仕事は出来ている。その鎌田も、最初はセキネと似たり寄ったりだったのだから、やはり1つ1つ経験を積んで課題をクリアしていくしか無い。頑張ってほしい。