「シャビがバルサメソッドを仕込んだ(?)カタールの強さは本物だ」アジアカップ グループE カタール-北朝鮮

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日本が決勝トーナメント1回戦で対戦する国は、グループBの最終節でオーストラリアが2位で確定したため、1位通過の場合はカタールかサウジ、2位の場合はオーストラリアに絞られる事になった。そこで、昨日は録画しておいたカタール対北朝鮮の試合を見てちょいと研究してみる事に。

スペイン人のフェリックス・サンチェス監督で、シャビもコーチングスタッフに入っているカタールは、4-2-3-1のフォーメーションで、サウジ相手の初戦を0-43で落としている北朝鮮は、5バックから4-4-2の形に変えて臨む。

試合の序盤はイーブンな展開だったが、カタールは前半9分、右SHアフィフのフェイント突破からクロス、アルマエズ・アリが足元にピタリと収めてファーサイドに先制点を決める。10分にもサイドチェンジから右へ展開、グラウンダークロスにまたアリがニアで合わせて早くも2点目。

その後は北朝鮮が4枚のイエローをもらうぐらいに前から激しくプレスやチャージを仕掛け、セットプレイが連続するなどチャンスはあったのだが得点出来ず。逆に北朝鮮の選手が倒れている間に、サイドチェンジからフリーで高いクロスを上げ、フーヒが頭で押し込み3点目。

さらに後半4分、高い北朝鮮DFラインの間を抜け出したアリにスルーパスが通り、GKの上を少し浮かしたシュートを決めてハットトリックの4点目。アリは15分にもカウンターから抜け出しファーへ流し込みカタール5点目。最後はSBハサンがドリブルでそのまま持ち込み6点目。そしてそのまま試合終了。カタールはこれで2連勝で勝ち点6、得失点差でサウジを上回って首位に立った。

北朝鮮があまりにも前がかりになり過ぎた面はあったが、カタールが強い事は間違いない。戦術的な特徴としては、両SBがボランチのように内側に入り、2-3-4-1のような形でビルドアップ、SHがワイドに張ってサイドチェンジを送り、サイドの高い位置からドリブル、クロスで攻めるという、欧州で4バック攻略のテンプレになっている、5レーン理論を取り入れたモダンな戦術が浸透され、パススピードも速い。

アジアのレベルが全体的に上がっていると言われているが、それは選手の能力よりも戦術面での貢献が強く、トルクメニスタンを見てもゾーン・ディフェンスの浸透は当たり前になっている。

日本もザック・ジャパン時代からすると、特にヨーロッパ組はチームでゾーン・ディフェンスに慣れている選手が多く、それが戦術は選手任せの西野監督でもそれなりに統率が取れた試合になった要因になったのだが、カタールを見ると5レーン戦術も自家薬籠中の物にしていて、さらに周りは加速している感がある。アジアカップでの最大の敵は、サンチェス・シャビのカタルーニャコンビが率いるカタールなのかもしれない。

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