「昨年より増して草津東を粉砕、青森山田を止められるチームは?」高校サッカー選手権 2回戦 青森山田-草津東

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2年連続で2回戦が同じカード、しかも日付が1月2日という偶然が重なった、青森山田と草津東の対戦。

草津東は4-4-1-1で守備時には4-4-2の3ラインを作る形。青森山田もフォーメーションは4-2-3-1と同じ形ではあるが、実質的には2バックでガンガンハイプレスをかけ、ボールを奪ったらサイドチェンジで展開、オープンスペースでドリブルなど個人技を仕掛けるサッカーを繰り出して来る。

序盤は草津東が青森山田に押されながらも、高い位置を取るSBの裏のスペースを使って攻め込むシーンが見られたのだが、前半13分に右サイドの高い位置で青森山田がボールを奪うと、中で繋いで最後はボランチの天笠がGKの頭上を抜くミドルを決めてあっさり先制点を奪ってしまう。

この得点で、青森山田のゲーゲンプレッシングのペースがやや落ち着き、ボランチの1枚が落ちて3バックになり、SBが高く上がって基点になる3-1-4-2のビルドアップで、じっくりと組み立てるサッカーにモードチェンジする。が、ぶっちゃけあまりスムーズでは無く、度々ミスになって草津東にカウンターを受けるなど、試合展開としては拮抗した流れになる。

しかし前半38分、バスケス・バイロンが右サイドをドリブルで仕掛け、草津東はマークに行っていたのに突破を防げず、折返しを武田が合せて青森山田がようやく2点目、その後も青森山田が立て続けに決定機を作るが、草津東がGK加藤を中心に必死の守りで2-0で前半を終了する。

後半になるとさらに青森山田は展開のスピードを一段上げてサイド攻撃を徹底させ、草津東は防戦一方の流れになり、それでも何とか猛攻を耐えてはいたのだが、後半13分にCKからニアへ飛び込んだ橋本に頭で合わされ青森山田が3点目。

その後は草津東も何度か良い攻撃を見せてシュートを打つ場面を作るのだが、前からボールを奪いに行くのか、ゾーンを組んで後ろで待ち構えるのかの方針が徹底されておらず、どうしても攻撃が単発で終わってしまう。

青森山田は、後半27分に低く蹴ったCKに三國がフリーで飛び込みボレーシュート、これを最後は武が押し込み4点目、直後にはアーリークロスのこぼれ球を拾ったバスケス・バイロンがシュート、GKが弾いたボールを小松が押し込み、あっという間に5-0となる。

そして後半34分、サイドチェンジから右サイドでボールを受けたバスケス・バイロンが寄せて来た2人の間をドリブル突破、そのままシュートをねじ込んでとうとう6点目。最後は草津東が最後の意地を見せてチャンスを作るが、青森山田は気を抜くこと無く守りきって試合終了。

前年は5-0という結果だったが、今年はさらに点差が開いた6-0と、リベンジを期したはずの草津東にとっては厳しい試合になってしまった。コンパクトなゾーンで守る意識は強かったが、それに頼り過ぎて人に対する寄せ、マークの意識が甘く、ゴール前の局面であまりに相手をフリーにさせ過ぎた。

青森山田については・・・いや強いとしか言いようが無いね。技術レベルは高いのに全員がハードワークし、ゲーゲンプレッシングもポゼッションも両方こなせる。特に大きな展開からバスケス・バイロン、札幌入りが内定している檀崎によるサイド攻撃は、分かっていても止められない威力がある。プレミアリーグEAST2位の実力は伊達ではない。

それを打ち破れるチームがあるとすれば、青森山田以上にポゼッションで優位に立てるチームか、守備が強くてカウンターの破壊力があるチームぐらいか。次節は大津高校との対戦だが、どちらの試合も見た限りでは、大津も良いチームだけど青森山田の優位は動かない。でも熱戦になる事を期待したいね。

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