「鹿島戦のカーボンコピーのような試合、今年はどこもレアルを本気には出来ず」FIFAクラブ・ワールドカップ 決勝 アル・アイン-レアル・マドリー

試合の勝負的な意味では全く興味は無かったけど、とりあえずの流れでクラブW杯の決勝を見てみた。

レアルは準決勝の鹿島戦と同じメンバーの4-3-3、アル・アインは、元鹿島のカイオがセカンドトップに入った4-4-1-1のフォーメーション。

試合は終始レアルがボールをポゼッションするも、前半12分に大きなサイドチェンジからマルセロがGKへバックパスをしたボールを、アル・アインのエルシャハトが拾い、カットインからシュートもセルヒオ・ラモスが何とか体に当ててゴールならず。

逆にその直後、右サイドからのクロスをベンゼマが繋ぎ、それをモドリッチが左足を振り抜きレアルがあっさり先制する。さらにレアルが立て続けにチャンスを作り、前半35分過ぎにもレアルがサイドを崩しきってのシュートを何度も浴びせるが、アル・アインGKエイサがことごとくファインセーブで防ぐ。

最初のワンチャンスを決められず、味方のGKが奮闘するという流れは鹿島戦とそっくりだが、アル・アインが鹿島と違う点は、ベイルを右SBアハマドが何とか食らいついて防いでいるところか。

しかし後半15分、CKからアル・アインがクリアしたボールをジョレンテがダイレクトボレー、これがアウト回転がかかってゴール左隅に決まるゴラッソとなって2点目。これで事実上、勝負は決まってしまった。

1点目の後も慎重な姿勢を崩さなかったレアルだが、この2点目で余裕が出たのか遊びのプレイも交じるようになる。そして後半33分、モドリッチのCKからセルヒオ・ラモスがフリーでヘディングを決め3点目。

後半41分、カイオのFKからニアに入った塩谷がヘッド、これが上手くファーに飛んでゴール左隅に吸い込まれてアル・アインが1点を返す。これも鹿島と同じようなパターン。

ロスタイム、マルセロからのロングパスに抜け出したヴィニシウスがPAに入ってシュート、これがアル・アインのDFに当たってオウンゴールで4点目、これだけが鹿島と違った点(笑)。そして試合終了。レアルがクラブW杯史上初の3連覇を達成した。

アル・アインがリーベルに勝ったので、鹿島とどれくらい力の差があるかなと思ったのだけど、鹿島戦のカーボンコピーのような試合内容、結果が示すとおり、やはり同じようなレベルだなというのが正直なところ。この大会形式も限界が来ているように思うが、来期はいったいどうなるんだろうね。