リーグでも戦術論でもペップに叩きのめされたモウリーニョ

昨日は忘年会があって安定の寝落ち、当然ながらサッカーの試合は見ておりません。そこでニュースから話題を拾ってみると、まずはやはりJリーグアウォーズ

MVPは、3年連続の川崎フロンターレから家長選手。そしてベストイレブンでは川崎から7人、そして札幌のチャナティップ選手が入りましたね。家長はようやく才能だけでプレイしていた選手から、成熟した選手になった感がありますな。おめでとう!

そして、いつ解任になるかが時間の問題だったマンUのモウリーニョ監督が、リバプール戦の大敗を受けてとうとう事実上の解任。「スペシャル・ワン」と(自分で)称され、かつては世界一の監督という呼び名をほしいままにしていた人物ですが、スター連中の人心掌握に失敗したのと、戦術的な時代遅れは否めませんでした。

特に戦術面では、旧態依然としたゾーン・ディフェンスから発展できず、ペップが先頭に立って推し進めている「5レーン理論」をベースとした攻撃的なサッカーに全く対抗できませんでした。

乱暴に言えば、5レーン理論は4バックのゾーン・ディフェンスに対して前線の5人で数的優位を作り、ギャップを利用するための戦術論なので、ベーシックな4バックで対抗するにはアトレティコ・マドリー並の完成された戦術でないと、結局はSHが押し込められて守るだけになってしまうのは明白です。

しかしそれをマンUで遂行するには、あまりにも選手のプライドが高く、モウリーニョの高圧的な統制では瓦解するのは時間の問題でしたね。モウリーニョで続けるならば、スター路線はやめるべきでした。スター軍団で行くならば、ファーガソンレベルは無理としても、カリスマのある監督にしないと行けなかったのです。

そういう意味では、次期監督の噂に揚がっているジダンあたりが最適のような気がしますが・・・あとビッグネームでフリーになっているのはヴェンゲル、コンテ、リッピ、ブランといったところですが、ヴェンゲルは論外として、コンテはモウリーニョの二の舞だし、リッピなんか戦術がアップデート出来れば面白いかもしれませんな。