「ロストフの14秒」NHKスペシャル W杯日本vsベルギー 知られざる物語

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昨日は午後にJ1参入プレーオフの試合の戦評を書いたのもあって、まだサッカーの試合を見る意欲がわかなかったので、NHKスペシャルで放送された、「『ロストフの14秒』NHKスペシャル W杯日本vsベルギー 知られざる物語」を見ることにしました。

これは、言うまでもなくロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で、日本が後半ロスタイムに決勝ゴールを決められた、ベルギーCKクルトワが本田のCKをキャッチしてからのカウンターにかかった14秒に焦点を当てた放送でした。

要点をかいつまんで書いてみると、まず最初の布石となったのが、日本が乾のミドルシュートで2点目を奪った時。この時に長谷部が西野監督に対し、「これでいいんですか?」と聞いたところ、「これでいいんだ、これでいいんだ」と答えたが、中途半端な指示だったと西野氏が後悔していたと叙述。何じゃそりゃ。

長谷部のパスが香川に当たってしまったシーン、その1分後にベルギーが1点を返す。長谷部は気が緩んでいたと後悔。この得点で、日本の選手はベルギーは強い、ベルギーは自分たちはやれるという自信が戻ったと。確かに、ここが勝負のアヤだったのは確かでしょう。

ここで日本は本田と山口を投入、そして「その時」が訪れます。後半ロスタイムに本田がFKを蹴る場面があり、無回転のシュートをクルトワが弾いてCKにする。そしていよいよ「14秒」の場面。

この時、香川が本田の近くにいて、昌子と吉田がPA内でヘディングを狙う体勢。カペッロを含む多くの外国メディアからは、本田はショートコーナーで香川にボールを渡し、時間稼ぎをして延長戦に持ち込むべきだったと指摘していました。

しかし日本は既に体力的には限界に達していて、延長まで行くともたないので、90分で決める選択しかありませんでした。さらにグループリーグのコロンビア戦で、本田のCKから大迫が決めたヘッドのイメージが残っていました。そしてポーランド戦の時間稼ぎで西野監督が謝罪、その汚名を返上したいという気持ちもありました。

ところがベルギーは、日本のセットプレイを研究していました。コロンビアのGKは本田のCKで前に出なかったが、クルトワは迷いなく前に出てボールをキャッチ。クルトワの真横にいた吉田がワンテンポ反応が遅れ、クルトワのスローを邪魔しなかったのを後悔していると。

そしてカウンターに対する山口の判断。デ・ブルイネのドリブルに対峙した山口は、ドリブルのタッチが大きくてボールを取れるんじゃないかと思ったそうです。しかしそれはデ・ブルイネの罠でした。デ・ブルイネは山口の前で一瞬減速して山口のタイミングを外す。これで攻守の人数は5対2になってしまいました。

長友は「蛍行くな」と声をかける余裕が無かったと語ったように、長友はデ・ブルイネの罠を分かっていました。長谷部は自分ならアタックしただろうと蛍をかばいましたが、本音のところは違ったはずです。

オシムは、山口はファールをする選択があったと指摘したものの、故意のファールは日本人らしくない。フェアプレーで日本人は損をする事が多い。望ましい結果が得られなくても、それが日本人であると看破。でも以前に書きましたが、あの場面の正解は、後ろに下がってDFラインを形成する事でした。

ルカクはデ・ブルイネのパスをスルーしようと決めていたそうです。その理由は、スルーの4秒前に後ろのシャドリが見えていたから。でも長谷部は、ルカクと交錯して出した右足にボールがわずかに触れていました。

実は、長谷部にはスルーの可能性が見えていたのです。もう少し足が長かったならと冗談めかしつつ、「長谷部誠はここまでの選手だったんだな」という事実を受け入れる14秒だったと述べてましたが、その悔しさが現在フランクフルトで大活躍している要因になっているのは間違いないでしょう。

という具合に、番組自体は3失点目の場面である14秒間にフォーカスを当てていたのですが、試合後半に集中力が切れる事などサッカーではよくある話。それを見逃さなかったベルギーが強かっただけです、それよりも問題の本質は、試合前の日本の戦略にあったのだと改めて思い知らされました。

西野ジャパンになってからは4バック戦術しか練習できず、フェライニの投入に対して策を打てなかった。中島、南野といったスピードのある若手を招集しなかった事。そして、相手を研究する策に長けたハリルホジッチを解任した事・・・

NHKに期待するのは無理でしょうが、その戦略ミスの部分まで突っ込んだ総括を果たしてくれるメディアが、どこかに現れてくれないものですかねえ・・・

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2018/12/09 | 日本代表

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