「乾はインサイドハーフで先発、チームは勝利したがほろ苦い現実に直面」スペイン・リーガエスパニョーラ第6節 ジローナ-ベティス

3試合負け無し、前節はバルセロナホームで引き分けとここに来て絶好調なジローナと、得点力不足に苦しみ5試合で3引き分けと勝ちきれない試合が続くベティスとの対戦。

フォーメーションはジローナもベティスも3バックで、ジローナが3-4-1-2、ベティスが3-1-4-2と中盤が完全マッチアップ。乾はこれまでのウイングではなく、中盤の左インサイドハーフというポジションで先発した。

当然、互いにガチガチの試合でチャンスらしいチャンスが無い展開が続いたが、13分に一瞬相手のマークが外れた乾が、PA内で相手のクリアボールを奪って振り向きざまのシュートも枠を外れる。

乾はベティスが中盤でボールを奪うと、すぐさまスペースに走り込んでパスを受けようとするのだが、アンカーのカナーレスと息が合わずになかなかボールに絡めない。

ジローナは前半34分に左サイドから折返しがプテブスに合うもシュートはGK正面。37分にも右への展開からグラウンダーのクロスは惜しくも乾に合わず。40分にカウンターから珍しくカナーレスからパスが来るもわずかにタイミングが合わず相手に防がれる。

後半はややベティスのボールを保持する時間が長くなり、12分には右サイドへ展開したボールからのクロスに、乾がファーサイドでフリーになっていたが中のモロンが触ってしまいゴールラインを割る。

試合が動いたのは後半20分、乾からボールを受けたプテブスから、右サイドをオーバーラップしたゲレーロにパスが通り、ダイレクトで放ったクロスにモロンが左足で合わせ、今シーズンのアウェイ戦でのベティスにとっても、モロン自身にとっても初ゴールとなる得点をゲットする。

ここで乾に代えてホアキンが入るが、いきなりその直後に右サイドから折り返しを受けたストゥアニがPAど真ん中からシュートを放つが、ボールはゴールポストに当たって跳ね返り、ベティスは何とか命拾い。

しかしその後は完全にベティスが試合をコントロール、後半36分にはホアキンからジュニオール、クロスをロチェルソンが合わせるもジローナGKボノのファインセーブ。

残り10分からはジローナが最後の猛攻を仕掛け、後半45分にはアーリークロスからスルーで抜けたボールをドゥンビアがフリーでシュートを放つが、ギリギリでマンディがクリアしてゴールならず。さらにロスタイムにはストゥアニが決定的なヘディングを放つがベティスGKパウロ・ロペスがスーパーセーブ。そしてベティスがリードを保ったまま0-1で試合終了、アウェイの試合で今シーズンの2勝目を飾った。

左のインサイドハーフで先発した乾だったがあまりボールは受けられず、後半途中から同じポジションに入ったホアキンには味方からボールが集まっていたのを見ても、まだまだチームからの信頼が得られてないのは事実。動き自体にはそんなに問題があるとは思わないので、地道にプレイでコミュニケーションを取って行くしか無さそうだ。