「2点目の基点となった久保、原口は退場の犠牲に、浅野は活きそうな場面で出番なし」ドイツ・ブンデスリーガ第4節 ニュルンベルク-ハノーファー

まだリーグ戦3試合未勝利同士の日本人対決。ニュルンベルクは4-3-3のフォーメーションで久保は右ウイングだが前線の3人は流動的なポジションを取る形。対するハノーファーはダブルボランチの4-4-2で、とうとう浅野がサブに回って原口が左SHに復帰した。

試合は互いにフィジカルコンタクトが激しく、中盤で潰し合う展開が多くて決定機が少ない流れだったが、前半25分にニュルンベルクはイシャクがヘッドで先制点を決めたように見えたがVARによるオフサイドでノーゴール。

しかし前半28分にミシジャンがバックパスを拾って抜け出し、ハノーファーの選手が手で倒したとしてPA外ではあったが一発退場。FKは相手のオフサイドで何とかハノーファーは守り切り、FWのウッドを下げて4-4-1のフォーメーションに変更する。

その後は原口が守備時はSBの位置まで下がって守るハノーファーの守備をニュルンベルクが崩せず、ニュルンベルクも時々ミシジャンのドリブルが目立つぐらいで決定機を作れず、前半をスコアレスで折り返す。

後半から原口が下がって4-3-2の形に変更、12分にニュルンベルクはPA内で久保が倒されたが先に相手がボールに触ったとの判断でCK、ニュルンベルクは得点ならず。しかし後半31分、CKからのヘディングがポストに当たり、こぼれ球の折返しを久保の前でクリアしようとしたアントンにボールが当たってオウンゴール。

ニュルンベルクはその直後にも、久保のパスカットから抜け出したイシャクのクロスをクネルが決めて2点目。その後は久保もあまりプレイで無理をせず、ロスタイムにはシュートチャンスはあったが疲れがあったのか踏ん張りきれず、そのまま2-0で試合終了。

いかにもブンデス下位同士らしいガチガチのフィジカル試合で、久保は2点目の基点にはなったが全体的には目立たず。原口は味方が退場したためほとんど守備に奔走されるだけと、日本人選手の見どころは少なかった。こういう展開の時にこそ浅野を1トップで使うべきなのに、やっぱりハノーファーのブライテンライター監督は浅野の特性を分かってないなと思った試合だったね。