「4-2-3-1でようやく生まれたゲッツェと香川のポジション、果たして軍配はどちらに上がった?」UEFAチャンピオンズリーグ グループA クラブ・ブルージュ-ボルシア・ドルトムント
- 2018.09.21
- UEFAチャンピオンズ・リーグ
昨日は週末のイベントに向けての準備もしないといけなかったので、香川が途中出場したドルトムントとクラブ・ブルージュのチャンピオンズリーグを、香川が出場するまでは流し見気味に観戦した。
フォーメーションは、ブルージュはホームの試合だけど守備的な5-3-1-1、ドルトムントは1トップがロイス、2列目がサンチョ、ゲッツェ、ヴォルフと並び、ダブルボランチがヴィツェルとヴァイグルの4-2-3-1という形で、香川はベンチスタート。
前半のドルトムントは高い位置でボールを奪ったり、セットプレイからだとチャンスになるが、ブルージュが引いてしまうとほぼ攻め手無しという状態。相手が引いている場合は、サイド攻撃とミドルシュートの組み合わせが常套手段なんだけど、サンチョにしてもヴォルフにしてもドリブラーじゃないので1人では打開できず、ヴィツェルとヴァイグルもシュートは不得意なので、手詰まり感に溢れていた。
守備でも、守備陣と攻撃陣の間が間延びしているところは昨シーズンまでのドルトムントとあまり変わってないけど、ヴィツェルが守備で幅広くカバーしているので何とか破綻を免れている印象。
ドルトムントは、後半からヴァイグルがヴィツェルよりも高い位置を取って、攻撃の基点になろうとしていたのだが、そこまでヴァイグルにボールが集まらないし、動き回るゲッツェやロイスと呼吸が合わない。ヴァイグル自身も先発が久々で試合勘が薄いのか、本来のシンプルな配球が出来ていない。
後半17分に香川がゲッツェに代わって投入、香川はゲッツェよりもボールをもらいに下る事が多いものの、そこでボールを持ってもスペースが無くてしばらくはリズムが作れなかったが、少しずつロイスとのコンビネーションが見られるようになり、34分に香川から右サイドをオーバーラップしたピシュチェクにピンポイントの展開パス。シュートは上手くミート出来なかったが、トゥヘル時代のドルトムントではお馴染みの形が見られた。
そして後半39分にようやく試合が動く。香川の後に交代で入ったダフードの縦パスはロイスと合わなかったが、それを相手がクリアしようとしたボールにプリシッチが詰め、カットしたボールがゴールに吸い込まれるラッキーな形でドルトムントが先制点をゲットする。
後半ロスタイムに香川がPA左でプリシッチからスルーパスを受けるが、足元に入りすぎたのかシュートのタイミングが遅れ、相手のスライディングでブロックされてしまい、そしてそのまま試合終了。ドルトムントは苦しみながらも何とか1-0でグループステージのスタートを切った。
4-2-3-1にした事で、これまで出番が無かったゲッツェと香川にトップ下の席が生まれたわけだが、ゲッツェはどちらかと言うとゴール前でのラストプレイに長けていて、香川は広い視野で攻撃の組み立てに重心を置いたタイプ。今のドルトムントには香川のほうが適していると思うんだけど。ゲッツェは中田時代のトッティほどではないけど、ドイツ国民が注目している存在だけに、序列はしばらくゲッツェが優先になってしまうのかもしれない。個人的には、香川は十分4-3-3のインサイドハーフで使えると思うんだけどなあ。
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