「いくら足元が上手くても、このままの意識では絶対にイニエスタには近づけない」アジア大会 サッカー男子 グループD 日本-ベトナム

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この試合は深夜のNHK-BSのみで録画放送だったので、結果と内容についてはマスコミでかなりキツイ事が書かれていたが、やはり自分で試合を見てみないと分からないところは多いので、あえて観戦してみる事にした。

日本もベトナムフォーメーションは3-4-2-1で、日本はGKオビ、DFが杉岡、立田、原、MFが遠藤、神谷、渡辺、初瀬、2シャドーが三苫と三好、1トップが前田という、前の2試合からまたシャッフルしたメンバーでのスタート。

ベトナムの狙いは、日本の3バックに3トップ、中盤もマンマークのミラーマッチアップでプレッシャーをかける事。それに日本は見事に引っかかり、前半3分にGKオビが何の考えも無しに神谷に出したところ、神谷は相手のプレスに気づかず横に流そうとしてボールをカットされ、そのままゴールを決められてしまう。

その後も為す術無く少なくとも3度の決定機を作られてしまうのだが、その最も大きな理由は前線の機能不全。1トップの前田はポストよりも裏抜けの選手なので、2シャドーがボールを受ける役割をしないといけないのだが、三好にしても三苫にしても足元で勝負をするタイプの選手で、相手に体を当ててスクリーンとか、ポストから入れ替わってみたりとか、対人戦でのスキルがほとんど無くて味方からボールを全く呼び込めていなかった。

対人スキルの低さは守備陣もそうで、奪える体勢やタイミングなのにアタックせずパスコースを切るだけ、ボールを持っても相手を剥がす動きが無く、とにかく近くのフリーな選手にボールを預けるか、それが無い場合は前線へと適当なロングボールを蹴るだけ。例えば、CBが前を向いてスペースがある時に3mぐらいドリブルで運べば、より味方は近くなるし選択肢も広がるはず。

良いお手本は、湘南戦でのイニエスタのプレイ。イニエスタはパスをもらうと、トラップや体の預け方を工夫して常に相手のマークを剥がそうと試みている。剥がされるのを警戒して相手が間合いを取っても、あえてボールを晒して飛び込ませ、スッと横パスを味方に出してリターンをもらえる位置に移動する。それで簡単に相手は置き去りにされてしまうわけだ。

いくらマークが厳しくても、相手を剥がして置き去りにした瞬間に数的優位が生まれて一気に戦況を変える事が出来る。それがマンマーク守備における最大の欠点なのに、日本はそれをやろうともしない。Jリーグの大多数のチームは、それほどボールホルダーにプレッシャーをかけず、マンマークも緩いので剥がすプレイの必要性が薄いのだろう。だから、ACLでハイプレス&マンマークをかけられるとあっさりやられてしまうのだ。

ただ後半になると、日本の試合内容は一気に良くなった。まず4バックにした事でDFラインが数的優位となってビルドアップが見違えるように安定、シャドーにWBにと使われまくったサイドのスペースを埋めた事で相手の勢いを低減させた。2トップの一角に入った岩崎は頻繁に中盤まで下がって縦パスを引き出し、相手を引きつけて出来たスペースを前田が使い、そこに松本からパスが出るという好循環が生まれていた。

そしてしばらく日本の時間帯が続いたが、ベトナムも日本の攻撃に慣れて前線に厳しくチェックに行くようになって再び流れが止まり、それでもゴール前でのマークをスルーやワンタッチで剥がしたりと少し工夫は見せ、後半44分にはスルーパスに反応した上田がGKを交わしてのシュートはサイドネットと、決定機をモノに出来ずに試合終了。日本は決勝トーナメントで韓国を破ったマレーシアと対戦する事になった。

てか最初から後半のフォーメーションだったらこんなに苦戦する事も無かったんじゃないかと思うんだが。3-4-2-1のミシャサッカーなのに1対1が弱くてサイドアタッカーがおらず、おまけに相手がミラーディフェンスって、自ら貧乏くじを引きに行ってるようなものだろうに。結果だけが目的の大会じゃないけど、もうちょっと監督がフォローするべきだと思うんだがなあ・・・

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2018/08/21 | 五輪代表

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