「結婚を発表した久保裕也、幸せボケでまさかのPK失敗?」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第2節 ゲント-ズルテ・ワレヘム

一気に7人の日本人選手が所属する事になったベルギーリーグ。その最も先輩格となる、先日一般女性との結婚を発表した久保裕也は、今期もゲントでレギュラーとしてスタートを切っている。

初戦のスタンダール戦を2-3で負けた後を受けての第2節のズルテ・ワレヘム戦。ゲントのフォーメーションは4-1-4-1で、久保は右のインサイドハーフでのスタメンとなった。

試合はズルテ・ワレヘムが積極的に前へと出てくる展開で始まると、まず前半8分に右サイドからのクロスにゴール前で久保がフリーになったが、ヘディングが流れてタッチラインを割る。11分には、FKから完全にフリーで抜け出されズルテ・ワレヘムがゴールしたように見えたが取り消しで命拾い。しかしその後もゲントの守備陣は不安定で、度々相手をあっさりフリーにさせてしまう。

前半22分、2対2のカウンターになった場面で久保がドリブルでセンターを突き進むも、パスを出すタイミングを迷って相手にカットされてしまう。その直後にも左サイドで久保が持ち上がってパスを繋ぐもタイミングがわずかに狂ってゲントはシュートまで行けず。

その後もホームのゲントはボールを保持するものの、ビルドアップがぎこちなくてSBとボランチから前になかなかボールが出せず、結局はロングボールからのセカンドボール狙いになってしまい、偶発的にしかチャンスが作れない。

後半もゲントの守備組織は統一されておらず、ラインを作るのかマークに行くのかが曖昧で、久保はインサイドハーフと言うよりボランチの位置まで下がって中盤を埋め、チャンスメイクよりも一歩下がったゲームメイクの役割をやっている。

が、8分に右サイドからのスルーパスに抜け出した14がPA内で倒されPK。しかし久保の右へ蹴ったキックはGKにセーブされてゲントは先制点ならず。後半13分のCKから久保がオーバーヘッドもヒットせず、久保は17分に交代。

その後、試合は後半22分にズルテ・ワレヘムがCKからヘディングを決めて先制。そのまま90分が過ぎてゲントの敗戦は濃厚だったが、5分間の後半ロスタイムも4分40秒になったところで、ゲントは相手のクリアミスを拾ってからの縦パスをダイレクトで折り返すと、デイビットがゴール左隅に決めて劇的な同点ゴール、そして試合終了。

ゲントは劇的な同点ゴールで何とか追いついたが、前節は4-3-3だったフォーメーションを4-1-4-1にして、久保もウイングからインサイドハーフにポジションを移すなど、チームとしての戦い方が定まっておらず厳しいスタート。久保も2試合連続で得点機を逃しているので、しばらくは先発で出たり出なかったりという状態になるかもしれないね。