「初陣から、いきなりツネ様の戦術マジックが炸裂した?」J1第18節 ガンバ大阪-鹿島アントラーズ

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今年もツール・ド・フランスの夏休みが終わり、今日からまたサッカーメインのブログとして再スタート。まずは足慣らしとして、監督選びと選手補強のダブルで失敗した強化部の大失態を全て押し付けられた形になった、クラブのレジェンドである宮本恒靖新監督の初陣となった試合を観戦。

ガンバのスタメンには、これまでトップチームでベンチ入りすらしてなかった二十歳の高宇洋を大抜擢、遠藤とダブルボランチに並べた4-4-2のフォーメーションにして来た。対する鹿島も大ベテランの内田が先発メンバーに入ったものの、町田と犬飼の若いCBコンビとフレッシュな顔ぶれ。

当然、ガンバの戦術に注目して試合を見ていたのだが、ビルドアップでは遠藤がボールを受けに下がるものの、ボランチからはあまり展開せず、SHの倉田と米倉がSBが縦パスを受け、アデミウソンとファン・ウィジョの2トップはDFラインの裏やサイドに流れて長いパスを受けるなど、縦への組み立てが少ない印象。鹿島が中央を固めていたせいもあるのか、ちょっと変化球な攻撃方法だ。

そして守備では3ラインをコンパクトに保ち、各ラインの選手が常にポジションバランスを取りながら動いており、人に行くよりも深追いせずにゾーンを守ってスペースを消すことを優先するリトリート守備。ただしガンバが攻めていた状態からボールを奪われた時には、迷わずボールホルダーへとどんどんアタックを仕掛けるゲーゲンプレッシングに行くという、二刀流の構えである。

ただ、やはりまだ就任してから時間がほとんど無かったせいか、きっちり3ラインを組んでいる時はいいが、SHがマークに行ってSBがサイドで1枚になった時に、昔の酒井宏樹みたいに中途半端なポジショニングであっさり裏を取られているのが気になる。ゾーンのバランスを見てのポジショニングは出来ていても、そこから人がマークへ動いた後の連動についてはまだまだというところか。

注目の高については、4バックの前でバイタルから動かずスペースをマネージメントする、アンカーとしてのプレイに終始。攻撃ではボールを受けたらシンプルにはたいて細かく動き直す姿が印象的で、かつて長谷部とチームメイトだったブラジル代表ジョズエのよう。ただ、安倍が中に入って狭い中でパスを受けてのドリブルには対応に苦労していた様子。

試合は、前半9分にアデミウソンが高い位置でボールを奪ってシュートも決定機を外すなど、ホームのガンバの勢いが勝ってペースを握ったが、鹿島は永木と三竿のダブルボランチを中心に粘り強く守り、逆に41分、永木のFKからファーに飛び込んだ犬飼が折り返し、ボールウォッチャーになってガンバのマークが外れ、フリーになっていた町田が腿で押し込み鹿島が先制する。

鹿島も4-4-2でサッカーのスタイルは同じ方向性だが、SHが中に絞ってサイドチェンジ、SBを使って高い位置で基点を作り、後ろから選手がどんどん攻撃に参加するなど、攻撃の流れがスムーズで各選手の動きに迷いが無い。それに比べるとガンバはまだまだコンビネーションも呼吸も手探りな様子で、ファン・ウィジョのカットインなど個人では目立つ動きはあるのだが、チームとしての形はまだ見られない。

試合の後半からは鹿島ペースだったが、リードを意識してか徐々にラインが下がりガンバがセカンドボールを拾う流れに。後半23分ぐらいに遠藤がえぐってのクロスが合わず、サイドを攻略しても中が足りないなと思っていたら、倉田の落としから米倉がクロス、これが伸びてゴールに吸い込まれるという中が必要ないゴールが決まる。その直後にもアデミウソンの巻いたシュートが外れなど、ガンバが一気に攻め立てる。

が、藤本、食野、長澤と宮本監督が投入した選手はあまり効果的とは言えず、そこからは鹿島にボールを支配され、後半ロスタイムには強烈なミドルを東口がかろうじてセーブするなど危ないシーンを作ったが、何とかラッキーな得点で勝ち点1という最低限の結果を得ることが出来た。

正直、内容からすると鹿島のほうが上回ってはいたが、チームの完成度からすると当然であり、最初から宮本監督の戦術的な方向性がはっきり見えたことは大きい。まだFWの戦術タスクが曖昧である事、遠藤とのコンビだと高が過労死しそうな点など整備しないといけない部分は多いが、降格一直線になってしまう事は無さそうなデビュー戦であったように思う。頑張れ、ツネ様!

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2018/07/31 | Jリーグ

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