”時間”の概念を超越した存在、それが我らの技術委員会!

ぶっちゃけ個人的に興味が無かったので、昨日の森保日本代表監督就任の記者会見は見てなかったのですが、どうやらその中でロシアW杯を受けての総括らしきものが発表されていたようですね。

以前に田嶋会長が見せた棒グラフも衝撃的ではありましたが、今回もなかなか勝るとも劣らないレベルのポエムですよね(笑)。

まあ、ある程度はマスコミのお馬鹿さんにも理解できる言葉で書かないといけないのは分かりますけど、これなら小学校6年生でも書ける程度というか、「カブトムシの幼虫がサナギになりました」レベルの、単に眼の前で起こったことを並べているだけで、PDCAの要素が全くありません。

こちらはFIFAのテクニカルスタディグループによる会見ですが、この短い談話1つ取ってみても、1時間40分にも渡って繰り広げられた代表監督就任会見以上の内容が詰まっています。

その両者を分けている決定的な差は、「時間」の概念だと思います。TSGの会見でパレイラ氏がイングランドについて言及していますが、かつてのキック&ラッシュのイングランドサッカーと、グアルディオラ監督らが見せる最先端の戦術を駆使するプレミアリーグとの間を埋めてきた、イングランド協会の地道な施策の数々が言葉の裏側に含まれています。

日本にも、これまで行ってきた育成での取り組み、それによってこの25年間の中で世界に通用した部分、しなかった部分、海外組にあって国内組に欠けていた部分など、これまでの認識、反省を踏まえた考察があって初めて具体的な未来が描かれるものだと思うのですが、そういう観点が一切感じられません。

そもそも、日本の良さを活かすなんてほっといても勝手に出来る事なので、今さら言及する必要は全くありません。今までのやり方で課題が残ってしまったのは何故なのか、そのために行うべき具体的な施策は何なのか、そこまでプランを立ててこその技術委員会だと思うんですがねえ・・・

昨日のエントリーで、森保監督が今の協会のレベルに見合ったところと書きましたが、謹んで訂正します。正確には、「森保監督でさえもったいない協会のレベル」でした。海外組の選手、監督、技術委員会、会長と、日本サッカー界は上に行けば行くほどバカになる逆ピラミッドである事を、改めて実感させられますなあ。