「ベスト4に残ったチーム、残れなかったチームの運命を分けた最大のポイント」ロシア・ワールドカップ 準々決勝 スウェーデン-イングランド

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ベスト16では堅い守りでスイスをきっちり退けたスウェーデンと、コロンビアとPK戦までもつれ込みながら辛勝したイングランドとの準々決勝。スウェーデンは2人にメンバーを入れ替えたがフォーメーションは4-4-2で変わらず、イングランドはコロンビア戦と全く同じメンバー、3-1-4-2のフォーメーションで臨んだ。

試合は序盤からイングランドがボールを保持する展開。イングランドは3バックがスウェーデン2トップのプレスを外してビルドアップ、ヤングとトリッピアの両WBが高い位置で基点になり、スウェーデンは得意のハイプレスが上手くハマらない。

そしてイングランドのWBをマークしてスウェーデンの両SHが下がるため、スウェーデンはボールを奪ってもカウンターの出足が遅く、また2トップと中盤の間にスペースが生まれがちで、ヘンダーソンがそこから次々に展開パスを配給出来ている状態。

それでも前半20分までは慎重な流れになっていたが、イングランドがスターリングのドリブルからケインがファーストシュートを放って攻撃の狼煙を上げると、前半30分にヤングのCKをマグワイアが高い打点のヘディングで合わせ、あっさりとイングランドが先制する。

先制したイングランドは、ここから守備にシフトして5バックで自陣のスペースを埋める。スウェーデンはアーリークロスを多用するが、高さでは負けないイングランド相手にはなかなか通用しない。逆に前半44分、スターリングがオフサイドギリギリで抜け出し、GKとの1対1の決定機を作るが決められない。

スウェーデンも後半2分、いきなりトイボネンのヘディングシュートをイングランドGKピックフォードが反応してファインセーブという決定機を作られるが、攻勢に出ようとするスウェーデンの高いラインをスターリングやデレ・アリの飛び出しでイングランドが切り裂き、ペースは再びイングランドに移。

後半13分にセカンドボールを拾いまくったイングランドは、右サイドから戻したボールをダイレクトでクロス、フリーでファーに飛び込んだデレ・アリがヘディングを決めてイングランドが大きな2点目をゲットする。

後が無くなったスウェーデンは、後半17分に右サイドからのクロスをベリが落とし、クラエソンがシュートするもピックフォードがきっちりセーブ。後半20分にはトイボネンとフォルスベリに代えてオルソンとグイディッティを投入。26分にスウェーデンはロングボールからグイディッティがDFがライン裏へ抜け出し、折返しをベリがシュートもピックフォードが触って得点を許さない。

しかしスウェーデンは、クロスの精度を持っていたSBルスティグの出場停止で、攻撃の中心であるトイボネンとフォルスベリが交代してしまった状態では明らかに力不足で、その後はデルフ、ダイアーと中盤に動ける選手を投入したイングランドの守備を最後まで崩せず、試合は結局2-0で終了、イングランドがクロアチアとの準決勝へと駒を進めた。

ズバリ、今回の大会でベスト4に残ったチームにおける最大の共通点は、「グループリーグでターンオーバー出来た事」である。ベスト8で敗退したブラジル、スウェーデンを見ても、実質的にずっとベストメンバーで戦わざるを得なかったチームは、強豪国であっても生き残れていない。

今までのW杯であれば、強豪国はグループリーグでは少し手を抜き、決勝トーナメントに入ってから本気を出すようなパターンが多かったが、現在は弱小国であっても守備組織が進化したため、グループリーグで足元を掬われる事が多くなり、結果的に決勝トーナメントまで余力を残せなくなってしまった。

特に南米の場合は、組織戦術よりも選手のコンビネーションに頼ったチームが多く、実質的な選手層もそれほど厚くないために余計にターンオーバーがしにくく、グループリーグでハイペースな戦いを強いられた影響を強く受け、それがベスト4に南米から1つも残れなかった原因になっているように思うのだ。

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2018/07/09 | ワールドカップ

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