「ベスト8の壁を破れないメキシコの悩みを、ようやく日本も共有できるレベルになったのかも」ロシア・ワールドカップ ベスト16 ブラジル-メキシコ

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初戦はスイス相手にまさかのドロー発進となったブラジルだが、その後の2試合は堅実に勝って1位突破、逆に初戦のドイツに大金星を挙げたものの、韓国には辛勝で最後はスウェーデンに大敗、ドイツを破った韓国のおかげでギリギリ2位突破したメキシコとのベスト16。

メキシコのフォーメーションは4-1-4-1で、ブラジルの4-2-3-1に対して中盤をマンマークがマッチアップさせ、マルセロの怪我で右SBに入ったファグネルの連携不足を突き、グアルダードやベラ、ハビエル・エルナンデスが交互に飛び出してチャンスメイクするのがメキシコのプラン。

その通りに、試合の序盤はメキシコがボールを奪ってからサイドのスペースを使ってカウンターを仕掛けるが、ブラジルの帰陣も速くてPAの中ではなかなかフリーではシュートを打たせてもらえない。

そのうちブラジルの守備もメキシコの攻撃に対応、パスカットからサイドをネイマールやウィリアンが切り崩し、中のジェズス、コウチーニョと絡んでメキシコのPA内へ侵入してチャンスを作るが、メキシコGKオチョアの素早い反応でゴールを許さない。

後半からメキシコはマルケスに代えてラジュンを投入、アンカーにはSBだったアルバレスを移すという策を講じて来たが、策士オソリオ監督の狙いは分からないが結果的にこれが裏目に出る。後半6分のブラジルの攻撃でアルバレスがボールに食いついてしまい、そのまま左右に振られて最後はウィリアンのクロスをカバーしきれず、ファーに飛び込んだネイマールに押し込まれてしまう。

ここでオソリオ監督はアルバレスのアンカーを諦め、今度はインサイドハーフのエレラをそのポジションに、インサイドハーフにドス・サントスを投入するも、やはりバイタルエリアのマネージメントが不十分で、メキシコのラインがズルズル下がってブラジルにやすやすと攻め込まれてしまう。

メキシコも人数をかけて同点にすべく反撃を仕掛けるのだが、コースを巧みに消すブラジルの前に余裕を持った状態でクロスを挙げられず、中とタイミングが合わずに決定的なシュートを放つには至らない。そして要所要所で下手な演技で転げ回り、休憩時間を作るネイマール(笑)。

そして終盤になってメキシコが前からプレスをかけに行くところでブラジルはロングボールを蹴り、メキシコの布陣が前後に伸びたところでカウンターからネイマールが抜け出し、アウトサイドで出したラストパスをフィルミーノが決めて2点目、これで完全に勝負有り。

7大会連続でベスト16に駒を進めているメキシコと比べるのはおこがましいが、やはりその先へなかなか進めないのは日本と同じような悩みがあるのだなと身につまされる。身長が無いので運動量に頼るサッカーになり、この試合でもエースのハビエル・エルナンデスが動けなかったように、疲労でチームの連動性が失われると、選手層が薄くて欧州で点を取ってる選手が少ないだけに攻め手が失われてしまう。

これが強豪国なら、グループリーグ序盤は手を抜いて決勝トーナメントに照準を合わせるところなのだろうが、メキシコはまだその自信がないんだろう。今回もドイツ戦にピークを持って来てしまって、韓国戦、スウェーデン戦と右肩下がりでチームの調子を落としてしまった。こうなると再び盛り返すのは難しい。

それに比べるとブラジルは8割程度の力で流しているように見えた。各選手に確かなキープ力があるので、他の選手がフォローに動き回る必要がなく、最小限の労力でゆったりとボールを運び、ゴール前で急加速してチャンスを作り出す緩急の付け方に、やはり日本やメキシコとは次元が違う懐の深さを感じる。次はベルギーとの準々決勝だが、余力を残してベスト8に勝ち上がったブラジルの優位は固そうだ。

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2018/07/04 | ワールドカップ

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