「ベスメン達の攻撃は素晴らしかったが、それだけのチームしか作れなかった準備不足がこの結末」ロシア・ワールドカップ ベスト16 日本-ベルギー

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日本のスタメンはセネガル戦と全く同じメンバーとフォーメーション。ベルギーはコンパニが復帰して3バックの一角に入り、あとはチュニジア戦と同じでこれがベストメンバー。

日本は最初の入りは良く香川のシュートなどもあったが、前半15分ごろからベルギーのマークが整理されて、大迫へのパスコースを切られて縦パスが入れられなくなり、ボールを左右に振られて苦しい展開。

前半25分にクロスから吉田がルカクに入れ替わられるも、足に上手く当たらず。28分、今度は左からのクロスにコンパニがフリーになるも川島が上手く体で防ぐ。30分、香川から長友と繋いだクロスに乾が飛び込むもヘディングはGK正面。

ベルギーは日本のビルドアップに前からプレスをかけ、ロングボールを蹴らせて高さで勝ち、セカンドボールを拾われる。それに対して日本はサイドチェンジでプレスを交わし、酒井と長友のオーバーラップで打開を図る。

前半35分、ビルドアップのミスからアザール、ヴィツェルにシュートを打たれる。44分、大きな展開から長友のクロスに大迫が足を出すもGKクロトワが押さえる。

すると後半3分、乾のパスカットから柴崎へ繋ぎ右サイドへロングスルーパス、これに追いついた原口がファーに決めて日本が先制する。が、直後にベルギーは右へのスルーパスからクロスをアザールがどフリーでシュートもゴールポストで助かる。

これで焦りが出たのか、ベルギーは前がかりになって中盤でスペースが出来、7分に相手のクリアミスを拾った香川の絶妙なトラップから後ろの乾に落とし、ミドルシュートをゴール右に突き刺す。

後半16分、ムニエのクロスにルカクが頭1つ抜け出すもヘディングは枠を外れる。19分、ベルギーはメルテンスに代えてフェライニ、カラスコに代えてシャドリを投入。24分、ベルギーのCKからフェルトンゲンの折返しがそのままゴールに入ってしまい1点差に追いつかれる。

後半27分、柴崎のミスからカウンターを食らうもデ・ブルイネのシュートを昌子が何とか足に当てる。が、29分にアザールがサイドで振り切ってからのクロスをフェライニに飛び込まれて同点。

後半35分、柴崎に代えて山口、原口に代えて本田を投入。40分、スローインからのクロスをシャドリ、そのこぼれ球をルカクとヘディングを打たれるがどちらも川島がナイスセーブ。

後半ロスタイム、本田の無回転FKをクルトワがファインセーブ、その後のCKからベルギーがカウンター、山口は何とかディレイを試みるがデ・ブルイネにサイドへパスを出され、ルカクはマークしていたが裏に走ったシャドリに決められベルギーが逆転、そして試合終了。日本のベスト8の夢はここで潰えてしまった。

ベルギーはやはりチームとしてのまとまりはイマイチで、2点を取った後は空中分解して前後が分断、バイタルを香川と柴崎が蹂躙したものの、そこで3点目を取ることが出来ず、軽率なミスから不運な失点を喫してしまった事でベルギーを生き返らせてしまった。

そして高さのミスマッチを突かれて苦しい展開になり、ロスタイムのCKでほっと気が緩んだところに、世界レベルで守り切る経験の少なさ、ナイーブさを露呈してしまったと思う。西野監督は少ない時間で攻めるチームを作ることは出来たが、守るチームは作れなかった。監督の能力からして、時間があっても後者は難しかっただろうが。ハリルホジッチだったら勝てたとは言わないが、少なくとも負けないための準備は出来ただろう。

こういう貴重な経験をベテランじゃなく若手が積めればもっと良かったんだけどね。日本は交代カードが本田と山口で全く役立たず、逆にベルギーはフェライニとシャドリ、その2人共ゴールを決めた。選手層の分厚さは歴然としており、日本はベストな1チームをベテランの経験だけで作り上げるのが精一杯だった。今大会を通じて、結局11人揃ったチームに勝てなかったのも厳然たる事実である。

しかも次の大会では、川島、長友、長谷部、本田は間違いなくいない。香川や乾も年齢的に厳しいだろう。このまま西野監督が続投しても、何も出来なかったポーランド戦のチームが出来上がって終わりである。善戦したからと言って喜んでいたのでは未来は無い。とは言え、現時点での力を考えると上出来な大会だった。選手は非常に悔しいと思うが、田嶋以外は胸を張って日本に戻って来てもらいたいと思う。本当にお疲れ様。

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