「サッカーってこれほど簡単にゴールが決まるスポーツだったっけ」ロシア・ワールドカップ グループB ポルトガル-スペイン

土日は多くの試合が行われ、ドイツがメキシコに負け、ブラジルがスイスと、アルゼンチンがアイスランドにドローという番狂わせがあったが、やっぱり優勝候補同士のカードとなったポルトガル対スペインの試合を録画観戦。

フォーメーションはスペインがジエゴ・コスタ1トップ、2列目にイスコとシルバが並んだ4-3-3で、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドとゲデスが2トップになった4-4-2の形。

試合は意外なスタートとなる。開始からポルトガルがサイドチェンジを交えてボールを支配、クリロナがダイブ気味だったけどPKを獲得、自らキックをきっちり決めて前半4分に早くもポルトガルが先制する。

その後は最初の3分間が嘘のようにスペインがボールを支配、しかしポルトガルは粘り強く守り、21分には鋭いカウンターから3対2の場面を作るが追加点を奪えない。するとスペインは23分にロングボールをジエゴ・コスタが1人でキープから切り返し、シュートまで持ち込み同点に追いつく。

その後もSBがほとんどウイングのような位置でスペインが攻め込み、ポルトガル陣の深い位置でパスを回し、前半34分にはイニエスタがフリーでシュートを打つも枠外。しかし前半44分、ようやくポルトガルが攻勢に出ると、前線でワンタッチのパスを受けたクリロナが無回転のシュート、スペインGKデヘアはバウンドしたボールを抑えられずポルトガルが再びリード。

後半は静かな立ち上がりだったが、10分にイニエスタのFKからブスケツが頭で折り返し、中に飛び込んだジエゴ・コスタが押し込みスペインが再び同点に。さらに12分、左サイドでのパス交換からこぼれ球をナチョがダイレクトでゴール左隅にゴラッソを決めて逆転する。

これでスペインは守備モードに切り替え、ゾーンを低めに敷いて攻撃もティキ・タカではなくサイドチェンジでリスクオフ、それまでとは逆にポルトガルがボールを支配してスペインがカウンターを狙う流れに。

後半35分頃からは疲れの見えるポルトガルに対してスペインが再びボールを支配、このまま試合をコントロールして逃げ切るかに見えたが、ポルトガルにはこの男がいた。

後半41分に1本の縦パスからクリロナが足元でボールをキープ、それをピケが思わずファール。これで得たFKの場面、GKのデヘアは左寄りに構えていたが、それをあざ笑うかのように縦回転で右に落とし、ポルトガルが土壇場で同点に追いつき、結局3-3のドローで試合終了。

しかしクリロナとかジエゴ・コスタのゴールを見ると、サッカーって簡単に得点が入るスポーツなんだなと錯覚してしまうよね(笑)。これでグループBはまさかのイランが首位だけど、この2チームから失点を防ぐのは相当に厳しいだろう。日本があの状態なので、何とかイランには頑張ってほしいなあ。